国立大学法人 東京海洋大学
グローバル教育研究推進機構

例外なく不可です。
教育の原点は「どのような能力を持つ学生を育成するか」にあります。「一定の能力を身につけた学生」を卒業させることが、「教育の質保証」の基本です。例外をひとつでも認めると、「一定の能力」の保証が崩壊してしまいます。

そもそも、3年次から4年次へのTOEIC 600点進級要件化を導入した意味は、まさにそこにあります。グローバル人材育成が大学に強く求められる現在、「大卒者（学士）の英語力」の基準をどこに定めるのか、どのような能力を保証するのか、という問いへの答えが「客観的評価が容易ではない英語力については、TOEICのように十分に信頼できる外部英語資格試験のスコアで測定し、保証する」ということです。

語学上達の鍵は、才能ではなく習慣力（毎日必ず少しでもやる努力）にあります。
「英語が苦手」な人は、とにかく1年生の間に「歯磨き毎日20分方式」を続けてください。「習慣として毎日必ず歯を磨くのと同じように、短い時間であっても必ず毎日英語を磨きましょう」ということです。1年間続ければ、スコアは、今は200点や300点台だったとしても、必ず上昇してくるはずです。さらに2年3年と続ければ、3年次の終わりまでに600点以上のスコアを取ることは全く難しいことではありません。卒業まで4年間続ければ、もっと高いスコアに到達できるでしょう。実際に800点台や900点台を達成して学部を卒業する人は少なくありません。

「歯磨き毎日20分」を実践していくうえで、学習法につまずいたときには、TOEIC統括教員、TOEIC講師、英語学習アドバイザーに遠慮無く相談してください。

なお、「TOEIC 600点4年次進級要件」は、普通に勉強すれば到達できる目標です。3年次終了までに達成する学生は毎年97%前後です。