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学生の体験記:
2018春 台湾隊

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海洋電子機械工学科 1年

国立海洋科技博物館(NMMST)では、3つの研修プログラムにわけ、NMMSTのことを学びました。3つの分野とは、1.NMMSTの歴史、2.ライフサポートシステム、3.博物館の公共サービスです。

NMMSTの歴史では、主にNMMSTができた経緯やNMMSTと地域住民とのかかわり方、またそこからNMMSTの目指す未来を施先生から、直接講義をしてもらいました。NMMSTについて学ぶことは、日本と台湾のつながりを学ぶきっかけ、さらには工学部の学生にとっては、古くからの日本の工学技術の高さを直接目にすることもできるので、とても興味深い講義だと思います。実際に、この施先生の講義を受け、また博物館に訪れた際には、違った見方で博物館を感じることができました。

ライフサポートシステムでは、NMMSTにある潮境海洋センターの高い養殖技術を見ることができます。また、台湾の学生たちがインターシップに訪れており、学生ながら、研究者さながらのインターシップへの取り組みを目にし、自分もその学生たちのように、責任感を持ち、これからの勉学に励みたいと思いました。また、潮境海洋センターでは、実際に自分たちで、魚たちへの餌を用意したり、研究者たちの海洋生物に対する姿勢を間近で見ることができます。工学部の学生にとっては、なにもかも初めての体験だと思うので、この研修では、品川キャンパスの学生たちがどんなことをしているのかを感じることができるのではないかと思いました。 

博物館の公共サービスでは、2日間しか経験できませんでしたが、博物館の裏側がどうなっているのか、また従業員の方たちのリアルな声が分かりました。博物館では、日本語ガイドの方がいますが、日本人の方が来るのは多くとも1週間に1人いくかいかないかくらいだそうです。

国立海洋科技博物館は上記のように日本とは切っても切れない関係です。公共サービスの研修を経て、日本の方たち、また台湾の方たちにも興味を持ってもらえるような観光スポット、また観光スポットを超えた、永久的な知識の伝達を可能にする博物館にしていかなくてはならないと思いました。

3つの研修プログラムを終え、自分の学科にいるだけでは経験できないようなプログラムを経験でき、物事の柔軟な見方ができたように思えます。東京海洋大学の学生として、将来的に海にかかわる仕事をしたいと思っています。その際に、自分が次の世代を担う子たちに何を残すことができるかを念頭に置き仕事に携わりたいと思います。


海洋生物資源学科 2年

公益財団法人日本台湾交流協会は、日台の貿易・経済・技術交流の円滑な遂行、台湾在留邦人および邦人旅行者の入域・滞在、そして日台間の文化と学術の交流などに助力なさっています。そのロゴマークは緋色とマゼンタの2つの花で彩られています。日本の「日」の部分にかかる花は台湾をイメージする梅、台湾の「台」の部分にかかる花は日本をイメージする桜です。お互いの花を交換した配置に、両者のあいだの温かい関係を感じとることができます。

私たち台湾隊は、日本台湾交流協会の台北事務所を訪問し、文化部の職員の方によるオリエンテーションに臨みました。台北事務所の主要業務である先に挙げた領事業務、そして、日台交流促進のための文化部のご活動など、丁寧にご説明いただきました。国際交流、国際協力に貢献する数々の意義深いお仕事のお話を伺うことができましたが、中でも印象深かったものは、この訪問の約2週間前の花蓮震災におけるお仕事です。日本製の人命探査装置が現地で使用されるにあたり、文化部職員の方が説明書の翻訳を担われたそうです。救護者と被災者、そして日本と台湾のあいだの架け橋としての、多大なご活躍に尊敬の気持ちを抱かずにはいられませんでした。

私たち学生は、社会へ出る道を模索する過程で、さまざまな方法で情報収集をします。それが受動的で、間接的な方法、いわば「情報受信型」に偏る場合、目標までの道がぼやけ、長く険しく見えることがあります。そのために自信を失い、挑戦を恐れてしまうことがあります。しかし、このたびの訪問は、私たちに社会で働く希望と野心を抱かせました。それは、職員の方よりご自身の就職活動やキャリア形成について、親身に、そして率直にお話を伺う機会を得たためです。必ずしも平坦ではなかった学生時代の留学経験のお話には、台湾隊メンバーは皆、興味深く耳を傾けていました。これは、能動的で直接的な「情報獲得型」の情報収集でした。さらに、学び獲る意思にあふれた台湾隊メンバーが隣にいたことも、私にとっては心強かったです。メンバーたちのプログラムに対する意欲的な姿勢と相まって、私も積極的な姿勢を失うことなくオリエンテーションに臨むことができました。

この訪問は、プログラム開始2日目、肌寒い雨天の下、慣れない海外の雰囲気に右往左往するさなかのことでした。しかし、オリエンテーション終了時には、それらに負けない晴れやかな心持ちであったことを覚えています。非常に有意義な時間を通して、台湾での心地よい第一歩を踏み出すことができました。

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