menu

グローバル人材育成(海外派遣)

HOME > グローバル人材育成(海外派遣) > 海外探検隊キャリアプログラム > 学生の体験記 > 2018春 杭州隊

学生の体験記:
2018春 杭州隊

杭州(三井住友).jpg 杭州'(イオン).jpg
食品生産科学科 2年

杭州イオンモールの約2週間の研修では、たくさんのことを学ばせていただきました。モールについての知識や構造もそうですが、ここでは日本と中国という大きな視点から、私の気がついたことを述べたいと思います。

大変お世話になった杭州イオンモールの総経理(中国で社長を意味する役職)の方は、もともと日本のイオンで働いていて、杭州に新しくモールを作ることで中国に駐在になったそうです。日系企業で働く杭州イオンモールの中国人社員には、日本語が堪能な方が多くいました。大学や語学スクールで勉強した方や、独学で学んでいる方もいましたが、皆日本に滞在しているわけでもないのに、流暢に喋れていることが本当にすごいと思いました。このことから、私たち日本人は外国語を難しく考えすぎているのではないかと思いました。外国人だから一語一句を正確に話すことはできないし、そんなことは求められていないのです。しかしながら、言語は使わないと絶対に身につかないのです。中国人の間違いを恐れない大胆さは、自分も見習いたいと思いました。

また、研修中に杭州イオンモール内にある日本の焼肉チェーン店の店長さん(中国人)にお話を伺う機会がありました。仕事ではどのようなことに気をつけていますかという質問に対して、「日本の接客はとても丁寧で素晴らしく、自分たちは到底真似できないし及ばないけど、できることは最大限努力して少しでも日本に近づけるようにしています」とおっしゃっていて、とても感動しました。お店の営業時間中にお話を聞きに行ったのに嫌な顔もせずにお茶まで出して下さり、私たちの質問にも全部答えて下さいました。おもてなし精神を強く実感しました。

このように中国の方は、日本に対して好感をもってくれていて、真似したい、近づきたいと言ってくれているのに、日本人はどうでしょうか。「発展途上国」「環境汚染」「マナーが悪い」とただレッテルを貼り、よく知りもしないのに中国を敬遠してはいないでしょうか。

現代の情報社会の中で、たくさんの事柄を耳にし、私たちはそれらを知った気になっていますが、実際に自分の目で見ないとわからないことだらけです。世界は広いのです。海外探検隊はそんな私の視野を広げるきっかけになりました。日本は豊かだし過ごしやすいけれど、世界からしたら小さな島国です。私はこれからも広い世界に出て行って、まだ知らないものを見に行きたいです。


食品生産科学科 2年

三井住友銀行杭州支店にて、中国市場の現状についてお話を伺いました。特に印象に残ったのは、中国社会ではキャッシュレス化が進行しており、それによっていろいろな変化が起きているというお話です。事前に中国社会のキャッシュレス化について調べて行ったのですが、予想を上回るスピードで中国社会は変化していました。日本では、まだまだ現金決済が多いですが、中国ではアリババグループによるアリペイが普及しており、スーパーなどでの買い物はもちろん、乗車券、タクシー、レストランの予約から会計までほぼ全てのやりとりについて、QRコードを使ってオンラインで行なっていました。日本でも中国の経済発展について取り上げられることがありますが、現地で感じたようなキャッシュレス化の進行、中国社会の発展までは、あまり報道されていないように感じます。

また、充電器、自転車のシェアなどが行われていました。このような先進的な取り組みが多く行われている理由として、中国と日本でのアプローチの違いがあるのだそうです。日本では考え得るリスクを解決してから導入するけれど、中国ではまず導入してリスクに対応していくという考えがあります。この考えは日本人も見習うべきだと思いました。

中国社会のキャッシュレス化に伴い、小売業の販売戦略も変化してきているということがわかりました。オンラインでのやりとりが増えたことで、そのことによるメリット、リアルな体験を生かした販売戦略が重要になってきているということがわかりました。試着サービスやレストラン、アミューズメントやイベントといった、その場所に行かなくては得られないようなものを重視していく傾向にありました。キャッシュレス化は今やどの国でも起きていることであると思うので、その活用されている様子や影響などについて学べたことは、将来必要とされるものを考えていく上で有意義なものであったと思いました。

今回の三井住友銀行杭州支店の訪問を通じて、中国社会、経済の現状、キャッシュレス化の影響について学ぶことができ、研修期間を通じてより深く中国について理解することができました。また、社会や経済の変化が小売業などの企業にどのような影響を与えているのかについても考えさせられました。中国本土で二週間を過ごすことはもちろん、現地で活躍されている社会人の方々から直接お話を伺うことは、学生ではなかなか得ることが難しいと思います。このような貴重な経験をすることができ、とても充実した日々を送ることができました。

HOME > グローバル人材育成 > 海外探検隊キャリアプログラム > 学生の体験記 > 2018春 杭州隊