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学生の体験記:
2018春 タイ隊

タイ(タイユニオン).jpg タイ(チュラ).jpg
食品生産科学科 1年

チュラロンコン大学では、一週間様々な食品に関する実験を行わせていただきました。パウダードライによるインスタントコーヒーの生成、アイスクリームやメレンゲの製造過程、構造などについての実験を行いました。

これらの実験を通して、食品のおいしさは化学に基づいていることを改めて実感しました。とても身近な食品についての実験でしたが、その構造や製造過程ははじめて知ることが多く、とても興味深かったです。特に、アイスクリームについての実験を行った際、全ての材料、工程がアイスクリームのおいしさにつながっていたというのが面白かったです。なぜおいしいのかを分子組織レベルから調べて、その結果わかった原理から、おいしい製品を作る最適な手段を考えていくという流れがわかりました。このような実験をさせていただく機会はなかなかないと思うので、貴重な経験ができました。

また、タイのスーパーで乳製品の市場調査も行いました。日本のものと比べると、見た目や味の種類、価格などに違いがみられ、面白かったです。また、日本の企業の製品も多く販売されており、タイと日本の結びつきの強さを感じました。

私はまだ一年生で、実験もあまりしたことがなく、ついていけるのか不安でした。実際、英語での説明を聞き取るのは大変でしたが、現地の先生方や学生の方々はとても優しく、分からなかったことを質問すると、何度も説明してくれました。また、自分で復習したりすることで、より理解を深められました。もっと食品について勉強したいと改めて感じました。

そして、チュラロンコン大学というタイでトップクラスの大学の学生と交流できたのも、とてもいい経験になりました。私たちが交流した学生の多くは四年生や院生の人たちでした。実験の際はとても頼りになる存在で、さまざまなことを教えてくれた一方、実験が終わった後は遊びに連れて行ってくれるなど、とてもフランクに接してくれました。海外の学生と仲良くなれたのは初めてで、とても楽しかったです。また、将来彼らのようになりたいと思いました。


食品生産科学科 1年

私たちは、チュラロンコン大学の学生1名と共にタイユニオンで3週間の研修を行いました。まず初めに、タイユニオンについて説明します。

タイユニオンは、国内のみならず、世界中に顧客を持つタイで有名な食品企業です。この会社では、主にツナやサーモン、エビを用いた商品の製造を行っています。その中でも、今回私たちはエビの工場で研修を行わせていただきました。

滞在中、私たちは製造現場の見学や商品開発の体験、歩留まりの計算等を行いました。沢山の経験をさせていただいたのですが、私が一番印象に残っていることは新商品の開発体験です。自分は食品生産科学科に所属しているため、商品開発には大変興味がありました。しかし、それを実際に経験したことにより、楽しそうというイメージが完全に変わりました。簡潔に説明すると、「企業として商品を売る」ということは利益を第一に考えなければなりません。そのためには材料のコストや生産コスト(人件費等)はもちろん、それを誰に向けて販売するか、売れる見込みがあるかを考えなければなりません。ただアイデアを出すだけではいけないのです。商品開発の現実を知ることができました。このことが本研修での最も大きな収穫だったと考えています。

今回の研修中、私たちは3つのプレゼン課題を与えられました。1つ目は、「生産ラインの改善」です。実際の製造現場の見学を通して気になった点をもとに5つ改善案を提案させていただきました。2つ目は、「新しい顧客を得る方法」です。現在でも多くの顧客を抱えるタイユニオンですが、新たな顧客の獲得には大変前向きです。そのような顧客を獲得するためにはどのような強みを生かせばいいのかを提案させていただきました。また、新たな顧客先の提案もさせていただきました。3つ目は、「日本の若い世代に向けた新商品の開発」です。前述しましたが、私が悩んだ研修内容のうちの一つです。テーマに沿って案を考えることから始め、3人で計5種類の提案をさせていただきました。

プレゼン当日は10人以上の方にご参加いただきました。学生である私たちの発表を真剣に聞いてくださったことが非常に嬉しかったです。

今回の研修を通して食品企業の現場を知ることができたことは非常に良い経験となりました。この経験を今後の人生に活かすことができたら良いなと考えています。

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