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グローバル人材育成(海外派遣)

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派遣先企業の声
科学技術振興機構シンガポール事務所所長 小林 治氏

小林 治さん.jpg

本学がこのたび行ったキャリア演習に対する感想、及び大学のグローバルキャリア教育に対する期待を教えて下さい

若者達の将来の可能性を考える時、私は、その活躍の選択肢はできるだけ多彩であることが望ましいと考えます。その点において、一つの手段としてのグローバルな経験を契機に、今後の自らの進むべき道について考える機会を提供したであろうこの度のプログラムは、大変に意義深いものだと思います。

参加学生の皆様は、日本において「常識・日常」と考えてきた事象を、外の視点から客観的に把握し、日本でいうところの「常識・日常」は実はグローバル的観点からは、時に否「常識・日常」であること、すなわち物事の多様性というグローバル社会ではあたりまえの感覚を「体験的」に習得できたものと思います。

これは非常に大きいことです。一昔前のマスターカードの宣伝風にいうと、正に『「体験的に得たこの感覚」はプライスレス』です。

意識するにせよしないにせよ、この感覚は、今後の彼らの活動(国内外問わず)における思考の選択肢を大幅に広げる強い力となるものと確信します。

また、今回は「大学」とは違う社会単位である「会社」でのインターン的なカリキュラムに基づき、自らが課題を策定して、課題解決のための試行を行ったという点も、先に述べた感覚の醸成には大きな効果を発揮したでしょう。

少々大袈裟ですが、「海外・会社」という「日本・大学」とは全く異なる環境へ投入されたことで、参加者の思考にパラダイムシフトが起こったと言っても過言ではないのではないでしょうか。

学生に対する印象はどうだったでしょうか

今回参加された学生さん達は、さすがにこの野心的プログラムの第一期として選抜された方々だけあって、皆さんキチンとした考え方と社会マナーをわきまえておられて、非常に感心致しました。

最近日本では社会的評価の高い大学の生徒ですら非常識(これは否「常識」とは言えなそうです)な行動を取る輩が増えているとの報道(神戸大のUSJ等)が多い昨今、そういうのが来たら先ずは社会の厳しさを教えてやろうと思っておりましたが、実際には品行方正でまじめな方々でありましたところ、むしろ限られた情報から「まったく最近の学生ときたら・・」と考えがちでいた自分の思考の単一性を反省することになりました(パラダイムシフトです)。

若者達の成長を支援するのは大人の責務だと考えております。現在私がシンガポールに居てグローバル化のご支援をさせていただけるのは大変ありがたいと思いますところ、今後ともこのようなプログラムが実施される際は是非ご協力させていただければと存じます。

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