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概要

9kiseihoukokusho

45んな方の言語学習についての教えにはとても説得力がありました。「失敗を恐がらないでたくさん話してください、それしかありません。」よく聞く言葉ですが、やはり言語は言葉であり学問ではないので、結局のところ使うしかないのです。シンガポールでは多くの人が数か国語話せます。しかもほとんどの人が英語を話すことができます。自分は現在、シンガポールの六歳児ほどの英語運用能力もないと感じました。ただ今回、英語を実際に生活で使っているうちに、英語が言葉であるということを実感し、第二言語を話すという感覚がつかめた気がします。どのように日本で学べばよいかもわかった気がします。一か月生活するには困らないくらいの英語力があることは分かり、ある程度は通じましたが、やはりもっと自分の考えをしっかり伝えたかったです。そしてもっと深い話がしたかったです。そのために、さらに英語を勉強しようと思いました。まずは英語からですが、いずれ第三言語も学んでみたいとも思いました。英語を母語としない人と母語で話してみたいからです。社長のJosephさんが私たちのインターンを受け入れてくださった理由を話してくださいました。その理由は、下火になっている水産業の仕事に携わる若者を育てたいというものでした。今すぐには会社の利益にならないかもしれないけれど、長い目で見ればきっと利益になると考えてくださったのでしょう。ありがたいことです。身に付けた知識は、ほかの人や次の世代に伝えることでその意味を成すのだろうと思いました。Qian HuはApolloよりも大きな会社でしたが、この会社も「会社」とは違うものでした。Labで観賞魚飼育用品の研究開発を見ましたが、とても楽しそうに行われていました。鑑賞魚に人工的に色を注入するところを見せていただきました。ビジネスなんだな、と改めて感じました。別の会社と魚の取引をするところも見せていただきました。その行き返りには、トラックの荷台でAifaさんと話をしました。内容は歴史や経済についてでした。歴史は日本とシンガポールの戦争の話でした。Aifaさんは、日本の占領について、「僕の習った歴史と君の習った歴史は違うものだろう、過去の話だから君には関係ない」とおっしゃってくれましたが、自分は終始返答に困りました。今までそういったことについて深く考えたことがなかったため、自分の意見をもっておらず、下手に何か言ってはいけないと思ったからです。歴史についての話し合いはテレビなどで見たことがありましたが、実際に自分と違う立場の人と話すのは初めてでした。海外に出るのならこういったことも考えておかなければならないと感じました。Aifaさんは違いましたが、年配の、戦争に近い世代の方とも話してみたかったと思いました。少し怖いですが。経済はシンガポールの経済についての話でした。シンガポールは昔は製造業や製薬業などで儲けていたのですが、最近はほかの国が、同じくらいのものをより安く作るようになってしまったそうです。そして現在は特に目立った産業はないとおっしゃられていました。日本には高い技術力があるとおっしゃっていただきましたが、それもほかの国に吸収されてきているような気がします。生まれてこの方、不景気の空気しか味わったことがなかったので、シンガポールでは好況の雰囲気を感じることができるかと期待してきましたが、シンガポールももうすでに低成長の時代に突入しているらしいです。そこで思った