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概要

9kiseihoukokusho

43今回、私にとって初めてのインターンシップであり、さらに海外ということもあって背筋が伸びる思いで旅立ちました。日本のインターンシップでは、常に礼儀正しく厳しい、というイメージがありました。しかし、シンガポールの職場の雰囲気はとても和やかで、上下関係における厳しさというものはあまり感じませんでした。上司の方に聞いてみると、目上の人が厳しくしていると職場の雰囲気が悪くなるからあえてラフな感じにしている、とのことでした。お陰様で、適度に緊張をほどきつつ様々なことを質問でき、学びを深めることができました。また、仕事は定時に帰るというのは良い制度だなと思いました。日本では残業のしすぎで自殺してしまう人がいるほど残業が多い国であり、それは当たり前のことだと思っていたので、ほんとうにみんなが定時に帰る姿を見て驚きました。これは、シンガポール国民全員が定時帰りに疑問を持たないから成り立つことなのだと感じました。時間を決めてその中で効率よく仕事を進める、という姿勢は見習わなくてはいけないなと感じました。さらに、シンガポールの方々は温かいと思いました。例えば、カエルファームから帰るとき、どのバスに乗ればいいかわからず困っていると、バス停にいた方が中国語で乗るべきバスを教えてくれました。言語が伝わらないため何度も聞き返してしまいましたが、根気よく教えてくれました。この他にも、お世話になった方からディナーに誘っていただいたことなど、心温かいシンガポールの方々に感動するばかりでした。感謝してもしきれないほど、多くの方にお世話になりました。次回は、彼らが日本に来ることがあれば、私たちがおもてなしできたらいいなと思います。最後に、何でも挑戦してみる勇気がつきました。今回の研修では自分にとって新しい、様々なものに挑戦してきました。まず初日には、カエルと鳥の頭の揚げ物を食べました。両方とも、普段は口にしないものであり、初めはかなり躊躇しました。しかし、他のメンバーが食べている様子を見て、せっかくの機会なのだから活かすしかないと思い、食べてみました。カエルはまるで鶏肉のようでおいしかったです。JSTの佐藤様の紹介で空手に参加させていただくこともありました。私は、合気道という武道に関わってきましたが、他の武道をやってみるのは初めてでした。参加したことで空手の特徴がわかったり、合気道との違いがわかったりしました。宮田先生のお誘いで学会に参加させていただく機会もありました。学会では、聞き手の研究者の方々は発表を注意深く聞いており、最後に様々な質問をしていました。研究では、自分の取り組んでいることにのみ集中していれば良いのではなく、他の研究者の研究内容を知ることも大切なのだなと感じました。以上に挙げた以外にも、黒糖ジュース、ラクサ、マーラー、カヤトースト、ナショナルデー、ドリアンなどなど、様々なものに触れる機会が数え切れないほどありました。海外探検隊では、企業での研修や研究室での研究のみならず、多くの挑戦と学びができるよいプログラムだと思いました。これを通して、自分の中での知識や選択肢が増えました。このような素晴らしい機会を与えてくださった関係者の皆様には、大変感謝しております。以上のように、様々なことを学ぶ1ヶ月となりました。人脈の大切さも感じました。今回得た経験や感謝を心に留めつつ日々の生活を送りたいと思います。海洋環境科学科 1年Team1 中森美希