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概要

9kiseihoukokusho

39渡航前には香港についてのプレゼンを行いましたが、予想以上に香港らしさがあちこちで見られ私たちが長く泊まっていたSham Shui Poにある香港隊お気に入りの屋台は、バリバリの広東語。英語が通じるところは少なかった気がします。しかし、たくさんの人種と文化が入り混じった香港では、なにも言葉にとらわれることはありませんでした。お店に行けば、日本人ですか?と話しかけられ、Welcome to Hong Kong!と笑顔を返してくれました。思わず笑顔になってしまう私たちでしたが、日本ではこんなことがあるだろうかと思いました。日本にはおもてなしの心があると言われますが、コミュニケーションの重要性が欠けてしまっている気もします。香港大の学生と出会ってからは、いつも助けてもらってばかりで、感謝し尽くせません。彼らは私たちより年上ということもあり、実験でも、研修でも様々な場面でアドバイスをしてくれました。その知識量といったら計り知れません。英語に必死になったのも、私のバディであるKandyともっと仲良くなりたいと思ったからです。海外の友達ができたのは、私にとって初めてで、国境を越えて、こんなに楽しい話ができるのかとなんだか嬉しい気持ちになりました。仲良くなれたからこそ、別れも惜しいもので、最後の食事を共にした時には、写真を撮ったりしながら思い出を振り返りました。SWIMSでは、かなり体力を使う時もありましたが、共有スペースで、各国の方々とお話ができたので思い出深い6日間となりました。色々な話を聞いていて思ったのは、グローバル化しているといわれながらそれぞれの文化が残っていることです。食べ物や生活スタイルは、もともとその地域に根差しているからなのだと思います。アモイ研修は、帰国直前まで行われました。レクチャーが多く、内容を頭に入れるのが大変でしたが、自分の思っていた食品企業とは違う一面を知って驚いた点がいくつかありました。例えば、いままでマーケティングという言葉を聞いてもぼんやりとしたイメージしかわきませんでしたが、具体的に見ていくと、市場調査に始まり大量生産にいたるまで40以上の過程があるのです。今では買い物に行くたびに、商品を見て『どの商品もたくさんの困難を乗り越えてきているのだなあ』などと思ってしまいます。アモイの方々はとても優しくて、飲み物の準備や、部屋への誘導など研修中に私たちが最大限学べるように整えてくださいました。堅い感じの雰囲気はなく、工場で働く方々にまで笑顔をいただいたほどです。そう遠くない社会人としての未来を覗いたようにも思えます。最後に、香港隊初日からチームを引っ張るように活動してきた私ですが、周りに歩調を合わせることがうまくできない時もありました。しかし徐々に香港での生活が慣れ、お互いに心を許し合うと食品食品生産科学科 1年佐伯莉菜