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概要

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19ウェットランドでは、マングローブ林の清掃、環境学習を行いました。ウェットランドには24ヘクタール(東京ドーム5個分)のマングローブがあるのですが、その周りには海と都市があるため、マングローブの根にはその両方からのゴミが引っかかり、さらには生活排水までもが流れ込み、沼には油が浮いてしまっています。またサバ州には焼却炉がなく、たとえ私たちがウェットランドでゴミを拾っても、そのゴミを別の場所に捨てるだけなので、私たちはゴミを減らしたことにはなりません。また、市民は海にゴミを捨てることをダメだとは知っているけど、環境教育が行き届いていないせいか、どうせ埋め立てるのだから海に捨てても同じだと思うせいか、海は市民のゴミによって汚され続けています。そんな中、ウェトランドで働くJICAの渡邊さんはこう語ります。「まずは市民の環境に対する意識を変えたい。そのために学生などを招き、ゴミ拾いを体験してもらうことを通して、ゴミの現状を知ってもらう環境教育をしている。次に都市、海から流れてくるゴミをせき止めるようなネットを作ろうと考えている。そのため、ゴミがどのような流れ、軌道でマングローブ林に入ってくるのかを研究している。そして最終的には焼却炉を作ることができればと思っている。」私はJICAについてよく知らなかったのですが、マレーシアの地で活躍している渡邊さんのお話を聞き、大きなプロジェクトを立ち上げる姿をかっこいいなと感じたため、自分もJICAに入り活動したいなと思いました。このように、海外探検隊に参加することによって今後自分が進みたい新たな道が見つかります。サバ州コタキナバルの街は、比較的ゴミが少ないと思って見ていました。しかし、そのゴミはマングローブにあったのです。街が綺麗であることの代償を、マングローブが受けているのです。物事には必ず二面性があるのだということを、改めて実感しました。鷺坂育実JICA Wetland JICA WetlandJICA Wetland JICA WetlandJICA Wetland JICA Wetland プロジェクト プロジェクト プロジェクト国際協力研修を終えて