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概要

海外探検隊_6

博物館研修:国立海洋科技博物館国立台湾海洋大学には海洋大卒業生の識名信也先生がおられ、養殖センターを見学させていただきました。そこでは、食用魚だけでなく観賞魚も養殖されていました。面白かったことは、現地学生の授業の一環としてチームで食用魚を養殖していたことでした。学生たちは役割分担をして魚を育てており、そのような経験をしたことのない私にとっては羨ましく思えました。また、国立台湾海洋大学の学生とよく話をしたり一緒に色々な所に行きましたが、彼らは海に関する興味も強く、日本の海に関することも質問され、とても新鮮な気持ちになりました。日本だけではなく海外にも海に興味を持つ人がいて、その人たちと帰国後も連絡を取り合う仲になれたことは、これから海を勉強していく上で違う視点を持つ一つのきっかけになったと思います。(笹岡 洋志)プロジェクト:国立台湾海洋大学(NTOU)私たちは、国立台湾海洋科技博物館にて国立台湾海洋大学の学生と一緒に4日間の研修を行いました。4日間の研修のうち、1日目は博物館の職員の方々による、博物館の説明、2日目は館内の見学、3日目は博物館の職員の方による講義と飼育室の見学、4日目は飼育室で魚の給餌体験とレポートの作成を行いました。この博物館の特徴は、扱っている分野の豊富さと、敷地の大きさです。この博物館が扱っている分野は海洋環境や海洋生物に関することだけでなく、船舶・海洋工学、水産学、海洋文化学など文系の分野も含めて、海洋に関するあらゆる分野を取り扱っています。また、この博物館は54haもの広大な敷地を有しています。日本の大きな博物館というと国立科学博物館が思いつきましたが、調べてみると国立科学博物館の敷地面積は7haであるとわかり、国立台湾海洋科技博物館がいかに大きな敷地を所有しているかを実感しました。研修の3日目に博物館の職員の方に、車で博物館の敷地の端から端まで案内していただきましたが、敷地の中には、建物があるエリアから、海岸付近のエリア、山のエリアなど様々な環境を所有していることがわかりました。海岸や山のエリアは、フィールド学習など体験的な教育を行う際に利用する土地だそうです。3日目の博物館の職員の方による講義では、博物館の使命や博物館の歴史について説明していただきました。この博物館の建物は、日本統治時代に日本が建造した火力発電所の建物の骨格を再利用して建設されており、建物のシルエットは火力発電所と同じになっています。博物館の歴史に関する講義では、博物館設立の際に火力発電所を再利用するかしないかで、様々な議論が起こったことを聞きました。この講義で印象に残ったのは博物館の使命に関する話です。博物館は観覧者に短い観覧時間内にその分野に関する知識を、覚えてもらえるようにしなければならないということです。この使命を達成するために、博物館では漁船を使った漁法を模型を使って展示したり、魚群の行動をゲームを使って体験的に学ぶことができるようにしていたり、観覧者がどのようにすれば展示内容に興味を持ってくれるのかということを常に考えて、様々な工夫が行われていました。このことから、目的を達成するために、工夫や努力をすることの大切さを学ぶことができました。3日目、4日目の飼育室の見学や給餌体験の作業では、飼育室の魚の多さに驚きました。数センチ程の魚から、1メートル近くあるハタの仲間まで、非常に豊富な魚が飼育されており、それぞれの魚にはそれぞれの餌の種類や給餌方法があり、この作業を行うためにはそれぞれの魚の知識が欠かせないことがわかりました。今回、台湾の学生パートナーと活動をしました。一緒に活動していると、日本の学生と台湾の学生の違いを感じることができたことが良かったと思います。私が印象に残ったのは台湾の学生は質問や発言を求められる場になると、積極的に、すぐに発言できるということでした。私も発言をたくさんするように努力はしましたが、このような場面では、台湾の学生が、普段から発言をしたり、ディスカッションをしたりすることに慣れていることを、実感しました。今後、自分も見習っていきたいと思います。今回の博物館の研修で、何かの目的を達成することにおいて、知識をつけることの重要性と、工夫を考えることの大切さを学ぶことができました。(熊谷 卓也)国立海洋科技博物館での研修の一環で、国立台湾海洋大学の学生さんと共にOcean Lanceという台湾の海運会社を訪問させていただきました。そこでは、台湾の海運やOcean Lanceの事業についてお話を伺う事ができました。お話の中に日本の地名も出てきて、台湾と日本の関係は特別なものであると思いますが、海運の面での結びつきを感じることができました。企業研修:Ocean Lance17訪問した時、私は台湾や日本の海運についてあまりよく知りませんでしたが、この訪問で海運について知ることができ、今後の理解を深めていくきっかけとなりました。(橋渡 夏衣)お世話になったShihさんとの一枚