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概要

海外探検隊_6

企業研修:イトキン私たちは、台湾に来てから2日目に台湾イトキンを訪問しました。台湾イトキンは66年前に台湾に工場を設立し、有名なアパレルブランドの生産を行っている会社です。台湾の日系百貨店を中心に展開しています。まず、台北にある台湾イトキンの本社で社長の多田さんのお話を伺いました。その後、桃園の工場を見学させていただきました。台湾イトキンの本社では、会社のことについて詳しくお話を伺いました。台湾イトキンの最大の特徴は、生産の全工程を自社で行っていることにあります。そうすることで、現地のニーズに早く対応できるだけでなく、Made in Taiwanをアピールしたり、台湾の販売店舗の店員を工場で研修させることができたりといったメリットがあります。また、私は、多田社長のお話の中で、常に将来のことを見据えて何か新しいことに挑戦する意識をもって過ごすことの大切さを学びました。台湾イトキンが台湾で大成功をおさめた理由は、まだ誰も海外に生産工場を設立するなどと考えていない時期に行動し、この桃園という地へ目をつけて進出をしたからということが分かりました。多くの企業が人件費の比較的安い国へ工場を置く中、台湾イトキンは桃園に工場を置き、独自の高い生産技術を確立しました。誰かがやり始める前に自分が何か新しいことを始める、挑戦するということはこれから将来自分が生きていく上でもとても大事なことだと感じました。工場では、洋服ができるまでの工程を見学させていただきました。台湾イトキンは洋服作成の設計から出荷までのすべての工程を自社で行っています。まず、洋服のサンプルを作り、生産管理の工程を経て、次に「検反」と呼ばれる生地の検査を行います。この作業は人の目を使って生地にキズがないかを探し、確認していきます。その後、機械を使って洋服の型紙を作成し、次に人間の手で布を裁断、縫製を行います。完成し、検品を終えたらアイロンでプレスし、仕上げとなります。その後、出荷準備が行われ、ショップで販売されます。私は、この工場で機械と人間の手で作業を分けて効率化を図っていることを興味深く感じました。型紙の作成などは機械で正確に、布の裁断、縫製、アイロンがけなどは人間の手作業で丁寧にと、とてもスムーズに行われていました。また、工場で働いている従業員の方々は、皆高い技術とプロ意識を持って働いていらっしゃいました。このことが、台湾イトキンの高品質な洋服ができることにつながっているのだと感じました。多田社長は、日本の方法を押し通すのではなく、現地に合わせた台湾イトキンのDNA(技術)を作り上げたとおっしゃっていましたが、本当にその通りだと感じました。台湾に着いてから2日目に、台湾イトキンを訪問させていただいたことで、この後の台湾でのプログラムに取り組む意識が変わり、より充実した1カ月間を過ごすことができたと感じています。また、帰国後も台湾イトキンで学んだことや感じたことはいつも意識して過ごそうと思います。このような機会を下さった方々、本当にありがとうございました。(菊地 あさみ)味の素では、マーケティングについて講義形式の研修を行いました。最初にマーケティングとはどのようなものかを教えていただきましたが、初めて知ることばかりで商品を生み出すのはこのような背景があったのかと驚きの連続でした。また、座学が終わった後は、台湾の人々がよく利用するスーパーに連れて行っていただき、座学で学んだマーケティングの観察眼を用い新たな商品を提案するための材料を集めました。その後、自分たちで考えた商品を提案しました。この味の素での経験を通して感じたものは、いかに計画を練って物事を組み立てていくかということです。特に計画を練るというのは、今までの自分の計画の練り方とは異なるものがあり大変勉強になりました。というのも、例えばどのような得意なものがあって、さらにどのような状況でそれを活かすことがきて、その結果売り上げにつながるといった緻密なものは考えたことがなかったからです。同時に自分が今行っている実験にも応用できるのではないかお世話になった多田さんとの一枚イトキン工場(桃園)企業研修:味の素歴代探検隊がお世話になっている加野さんとの一枚16と思いました。もちろん理系と文系に求められているものは異なるのかもしれませんが、使えると思ったものは使っていこうと思いました。今までこのような世界にほとんど触れたことがなく、味の素での経験はすごく貴重で、今まで知らなかったものを得ることができました。これからもこのような経験ができるように積極的にチャンスをつかんでいきたいと思いました。(笹岡 洋志)