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概要

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成果報告会 〈会場〉サバ州政府観光局成果報告会では、サバ州観光局にて会場をお借りし、一か月お世話になった企業や大学、団体の方々に感謝を示す場として、活動の成果を発表しました。これまでの活動の様子や成果を振り返り、感想や考察をチームで共有し、まとめることは大変難しいものでした。しかし、発表までを含めてのこの活動は、チームで作業することや、発表するプレゼン能力も含め、すべての作業がこれまでの総まとめとしてとても有意義なものでした。また、改めて一か月の活動を通じて感じたことを一つの発表としてまとめることで、考えていたこと、学んだことをより一層深いものにできたと思います。その結果、発表では、参加いただいた方々に、私たちの一か月を通じての考えをしっかりとお伝えすることができたと思っています。(リーダー:松本 梨里)リサーチプロジェクト(協力:イオンモール)今回の海外派遣の前に私たちは他の派遣国の香港、台湾、タイ、シンガポールのメンバーと一緒に越谷イオンレイクタウンで日本における魚のマーケティングやお店のレイアウト等について学び、現地国で実際に店舗調査や聞き込み調査を行いました。まず私達はマレーシア(ボルネオ)の文化的背景に注目しました。ボルネオにはマレー系や中華系をはじめ多くの人種が暮らしています。人種が多いという事は文化や宗教も多種多様であり、それは食文化の違いにもつながっていました。ムスリムは豚を食べないし、ヒンドゥー教徒は牛を食べません。そのためか、どのスーパーでも豚や牛はほとんど見られず、チキンや魚は多く見られました。また調理法も日本と大きく異なっていました。魚に関しては日本でよく見られるようなサクと呼ばれる形の切り身はスーパーでも外食中でも全く見られませんでした。魚まるまる煮込んであるものか、ぶつ切りにした魚のフライなどが多く見受けられました。そしてスーパーでは生魚はほぼ見られず、一匹の状態で冷凍された魚ばかり見られました。サバ大学の学生やコタキナバル(K.K)周辺のスーパー等を訪れていた主婦に対して行った聞き込み調査によれば、富裕層が行くようなスーパーに通う人たち以外は皆、スーパーの魚は新鮮ではない(特に冷凍)からK.K付近の魚市場で新鮮な魚を買っているという意見が多かったです。味付けはチリソース、トマトソース、レモンソース、塩コショウなどとても多かったのが印象的で、料理も見た目で楽しむというのは少ない印象でしたレイアウトは日本と違い壁側に沿うように農産や水産、畜産、デリカを並べているわけではなく、それらを一か所に集めていたり、商品の並び方も一つの人気商品を置くのにかなり贅沢に棚を使っているのが印象的でした。ミロ(粉)が人気のようでしたが2棚分全てミロが置かれているスーパーもありました。在庫管理の仕方を見ると、商品棚の上に段ボールを天井近くまで置いていました。POPでの商品アピールは各店舗多く見られ、日本のように何%オフというのも見られましたが、1buy1freeや2個一緒に買うなら50RMに割引きという様な形式が多く見られました。今回のマレーシア(ボルネオ)派遣を通じ、人種や文化の違いはとても大きな問題であり、私たちはお互いにお互いの文化・食文化を理解することが大切だと思いました。その結果、より現地に適したマーケティングも可能ではないかと感じられました。 (佐々木 駿祐)42同行教員:片野 俊也 (海洋環境学部門:准教授)同行職員:武田 貴巳子 (学務部・教務課)