ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaitankentai_4

底棲生態学研究室私が大変お世話になったこの研究室は昨年の11月にできたばかりでした。私はここで魏志?先生と2人の学生に出会いました。ここでは、深海の海底の生態系について研究を行っています。この研究を進めるためには、幅広い生態学に関する知識と実際の海底から採集した生物・採集時の環境のデータなどが必要です。5日間ではありましたが、私はこの研究室でどのように研究を進めているかを学ばせていただきました。まず1日目は、先生から深海の生態学に関する英語の読み物を頂き、それらを読み進めました。また同時に、実際に海底から採集した底棲生物を顕微鏡で観察し、分類の決め手となるポイントを学生から教わりました。さて2日目以降ですが、私は台湾隊の他のメンバーとは異なり、研究室での活動だけでなく、研究室の外での活動もさせて頂きました。研究室での研修が始まる10日ほど前に、先生から『MISATOが研究室に来ている間に採集に使う装置を試運転するための乗船があるのだけれど、よかったら参加しませんか』というメールを頂きました。まさかそのような機会を頂けるとは思っていなかったのでとても驚きましたが、探検隊の小松先生に承諾を頂き、3日目から5日目は台湾大学海洋研究所の乗船に参加させて頂きました。2日目はというと、実は船が高雄にあり、翌日の朝に出港だったため、前日入りのために移動していました。乗船の準備をし、新幹線にて台北から高雄に先生と移動しました。乗船中は新しい装置を使用して海底の堆積物を採集・仕分け・データの記録を行っていました。採集は装置が行いますが、それ以外は人の手で行わなければならず、私たちは泥だらけになって何時間も続けて仕分けを行いました。また、装置の試運転ということもあり、道具の配置、装置の扱いなど手探りの状態だったので、1回ごとに工夫を重ね、スムーズに採集を行えるように改善を重ねました。その結果、無事に採集が終了し、台北に帰ってから後日、実際に採集できた生物を見せてもらうことができました。また、幸いなことに天候に恵まれたので、船が全く揺れることなく快適に全行程を進めることができました。初日を除いた4日間、短い期間でしたが台湾隊のメンバーと離れ、(船の中は私以外全員台湾人で)日本語を一切使用しない環境で生活できたこと、海外の大学の練習船に乗せて頂いたことは、探検隊でなければ絶対に経験できなかったことでした。先生や研究室の学生をはじめ、船で出会った方全員が、本当に親切で、全く不安にならず過ごす事ができました。私と目が合うと笑顔を向けてくださり、日本語で挨拶してくださる方もおられました。また英語を話せる方は、気さくに話しかけてくださったり、困っていると声をかけてくださいました。中には親御さんが日本語を話せると嬉しそうに語ってくださる方もいらっしゃいました。言葉がわからなくてもみなさんの親切さ、優しさを感じられました。狭い空間で、多くの台湾の方と交流できたこの乗船で、私は台湾の人々のことが、より好きになりました。(門松 美里)15