<9 月 25 日> 帰国日 【本日のスケジュール】 05:10 チェックアウト 07:40 フライト 16:00 帰国 【その日の学びと気づき】 本日はプログラム最終日だった。早朝のフライトだったため、日が昇る前に集合し、空港で朝焼けを見ることができた。入国同様、出国もすべて機械によるチェックインで済ますことができ、空港内の大型スクリーン含め、改めてシンガポールという国の技術発展を最後まで体感した。毎日食べていたシンガポール食や Chope の文化などを目にすることが最後だと思うと名残惜しい空間だった。到着後は QR コードと顔認証を用いた税関検査や日本人のみ利用可能な自動入国システムなどがあり、シンガポールだけでなく世界のスタンダードが変わってきていることを実感した。今後、世界が国際的な社会へと変貌を遂げる中で、国間を直接つなげる空港のシステムが、AI などの技術を用いてどのように変わっていくのか期待したい。入国後は、最後に全員で写真を撮り、それぞれ帰路についた。 この 1 か月を通じ学んだこととして大きく 2つ挙げる。1 つ目は、自発的活動の重要性である。言語が異なる生活圏では、共通手段が非言語的コミュニケーションに限られ、そもそも伝えられる情報量や正確性が著しく減少する。また、文化や背景が異なることも加わると、コミュニケーション的コンテクストが働かず、意思疎通を図ることが困難だった。その中で活動していくためには、限定的手段を最大活用する必要があり、自発的な活動力というのは必須であったと考える。シンガポールで活躍する日本人も自発的な活動を続け、今の生活を続けられていると感じる場面が多くあった。また、研修の中で順調に進まない時もメンバーの自発的な活動のおかげで軌道修正できたことも何度もあった。自ら進んで何かアクションを起こすということの重要性を深く理解した 1か月だった。 2 つ目は人間一人で生きていくことはできないのだな、ということである。渡航する前から常々感じていることではあったが、改めてこの 1 か月実感した期間だった。4 人で 1 か月生活し、誰かが食事の案を出してくれたり、道案内をしてくれたり、予約をしてくれたり、研修中発言をしてくれたり、モチベーションが上がるような発言をしてくれたり、意見をまとめてくれたり、明るい雰囲気づくりをしてくれたり、ネットで調べてくれたり、人に尋ねてくれたり、深い討論をしてくれたり、譲歩してくれたり、いろんな発見をもたらしてくれたり、時には反対意見も臆さず言ってくれたりすることで、この 1 か月充実した生活を送ることができたと考える。 リーダーとしてふさわしい行動をとれなかったことを申し訳なく思うが、3 人のおかげで楽しく中身のある研修生活を送ることができたと思う。技術発展により自己完結できるものが増え便利になっているが、改めて人と関わらずして生活をすることはできないと実感した。改めて、メンバーの 3 人、小松先生初め、関わってくださったすべての人に感謝を伝えたい。また、今回 1 か月を通して出会えた人とのつながりを大事にして、お世話になった方々に恥じない社会人生活を送っていけるように今後頑張りたい。 59 <海洋政策文化学科 4 年 髙田啓夏>
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