海外探検隊 Vol.25
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<9月6日> ホームステイ 【本日のスケジュール】 09:00 ORCHIDVILLE PTE LTD で朝食 10:00 KOK FAH(野菜市)で野菜購入 10:45 NTU 探索 12:00 Sungei Bulou Wetllamd Reserve 13:30 マイケルさん宅で昼食 17:30 マリーナベイサンズ周辺を観光 18:30 ガーデンバイザベイ 22:30 Jurong Fishery Port 見学 【その日の学びと気づき】 本日はマイケルさん宅へのホームステイ二日目であった。朝食は ORCHIDVILLE PTE LTD という隠れた名店で大蝦麺をいただいた。このお店はモネの世界を再現した装飾になっており、数多くの植物と石像に囲まれた素敵な雰囲気のお店であった。朝食の後は KOK FAH という野菜市に行き、様々な野菜を購入した。ここには数多くの野菜が置かれているだけでなく、オウムやニワトリ、コイ、そしてアリゲーターガーなどが飼われており、多くの家族連れが訪れ、子供たちも楽しめる場所となっていた。さらに市場には野菜の水耕栽培場や農場が併設されており、地産地消が成り立っていた。さらに、特に印象に残っているのはバナナが木から切り離されずに幹ごと陳列されていたことである。一般的なバナナの束のみ陳列するよりも収穫や出荷の効率がいいのかもなと思える一方で、木の成長をリセットしてしまうため生産性を低下させてしまっていないかとも感じた。 野菜市から帰宅する途中には国立大学の NTUを訪れ、構内を見学した。日本人建築家である丹下健三氏が設計した校舎は一本の背骨のような建物から左右に研究室が集まる建物が伸びた形をしていた。構内のあちこちに勉強に使えるベンチや机が設置されており、全体の設備の充実さに圧倒された。NUS や NTU のような高レベルな設備の教育機関の存在がシンガポールの人々の優秀さを支えていると感じた。野菜を置きに一度家に戻った後、今度は Sungei Bulou Wetllamd Reserveを訪れた。ここではシンガポールのマングローブや森林が原生の形で保護されており、ワニやオオミズトカゲをはじめとする数多くの野生生物を観察することができた。また、日本の原生林とは違った階層構造をもつ森林もとても面白かった。また、公園内のところどころには Sungei Bulou Wetllamd Reserve の自然やシンガポールの自然に関する知識を学ぶことのできる展示がなされている建物があり、自然保護に関する教育の場としての役割も担っていた。このような保護区の存在は既に人間活動の影響を受けている環境を生物にとっても住みやすく、人間との共生が可能な環境にすることの参考になるなと感じた。 帰宅後、マイケルさんたちと昼食を取り、1時間半程度休憩した後、マイケルさんに車でマリーナベイサンズ近くまで連れて行っていただいた。マリーナベイサンズ周辺を回ったあとはガーデンバイザベイに足を運んだ。ここではチャイニーズガーデンやインディアンガーデンを見た後、ナイトショーまでの時間で夕食を食べた。そこで私は初めてカエルを使った料理を食べることができた。プライムの宮田さんがおしゃっていた通り骨が多く食べるのに苦労したが、とてもおいしかった。夕食後のナイトショーは本当に綺麗で感動した。 本日はさらに Jurong Fishery Port という魚市場を訪れた。日本の魚市場といえば早朝に始まり、午前中には開かれるのが一般的だが、シンガポールの魚市場は深夜に操業するとのことだった。場内には様々な水産企業が自分たちのブースで魚介類を仕分け、販売を行っていた。日本の市場の様子を見たことがなく、市場の仕組みの違いなどは見つけることができなかったので、帰国後に豊洲市場などの日本の魚市場にも見学に行こうと思った。今日は一日を通してマイケルさんにいろいろな場所に連れて行っていただいた。どこも私たちにとって新鮮で濃密な一日であった。お忙しいなか私たちのホームステイに協力していただいたことには感謝してもしきれない。そして、改めてマイケルさんの知識の豊富さには驚かされた。日頃ボランティア活動やイベントに積極的に53

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