海外探検隊 Vol.25
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<海洋政策文化学科 4 年 髙田啓夏> 数量管理、注文票と連動したラベル出力など、先進的な物流システムを活用している。一方で、時間のかかる Packing や、正確性が重要視されるChecking の作業は未だ手作業が中心であるため、今後継続的な運営を築いていくために Qian Hu がどのような改革をするのか注目したい。 今日午前は主に Collecting に携わった。Qian Hu の漁場は広いため、4 つの作業場から収集し出荷場所まで移動させる。午後は Qian Hu 内のFish Park に案内していただき、ドクターフィッシュの体験やアロワナの見学などを自由にさせていただいた。社員の皆さんとすれ違った際や、収集可能なものか確認する際に、優しく教えてくれたり日本語で話しかけてくれたりなど、コミュニケーションを取って下さり温かい企業だと感じる場面が多かった。また、社員同士でも休憩中に楽し気に会話をしていたりなど、企業としての成功には働きやすい環境というのも一つの要因として挙げられるのではないかと考える。 夕食は少し足を延ばして little India 付近のホーカーで食事を取った。街中はインド風のアーケード調になっており、民族衣装のサリーやカレー屋さんなどが並び、都心とは全く違った異国の雰囲気を味わうことができた。ホーカーでもビリヤニを主としている屋台が気持ち多く、それぞれの場所で地域特有を楽しむことができるのもホーカーの良い点である。帰りには、ヒンドゥー教のSri Veeramakaliamman 寺院に立ち寄った。1855 年に建立した little India 最古のヒンドゥー教寺院であり、第二次世界大戦から住民を守ったと言われる歴史ある寺院である。靴を脱いで裸足で中を見学したが、荘厳な像の数々や精巧な装飾品に圧倒された。信仰者の熱心な参詣姿勢や参詣者数の多さなど、人々の中のヒンドゥー教の在り方を目の当たりにし、宗教に対する価値観がより鮮明化するような訪問体験となった。 明日からは Prime Aqua Culture への研修が始まるため、前半組から聞いた情報を基に様々なことを学んで帰れるように、積極的に取り組んでいきたい。 52 与をしている際、宮田さんと養魚場の方が病気にかかってしまった魚が出てしまっていることについて真剣に話されているのを聞き、魚という自然のものを相手にする仕事の大変さを目の当たりにすることができた。また、今回の私たちのようにインターン生が実際に魚に触れ、さらにワクチンを投与するにあたっては、商品になる魚の生死や質に何らかの影響が出てしまうというリスクや普段、魚やワクチン投与の装置に触れ慣れていない私たちがケガを負い迷惑をかけてしまう可能性があるなかで、それを体験させて頂けたことには感謝の気持ちでいっぱいである。 残り二日となったプライムでの研修は生物資源学科の学生が2年生の前期で学んだことの実践を見て、体験することができ、さらに今後の授業の内容も先取りで体験することができるものであり、少しでも多くのことを吸収できるように明日からも励んでいこうと思う。 <海洋生物資源学科2年 西依秀隆> <9月4日> チェンフー研修 【本日のスケジュール】 09:15~12:15 観賞魚の集荷・出荷作業 12:15~14:00 お昼休憩 14:00~16:00 Fish Park など見学 【その日の学びと気づき】 本日は企業研修前半の最終日だった。Qian Huでの研修も 4 日目を迎え、大体の 1 日の流れや作業要領を少しずつつかむことができたのではないかと考える。Qian Hu では、大きくCounting、Packing、Collecting、Checking の順で作業を進める。想定以上に毎日数多く受注するため、朝から午後にかけて絶え間なく作業を続ける必要がある。また、運搬業者や取引先などのトラックがひっきりなしに到着し納品するため、正確性と迅速性の両方を欠かすことなく作業をしなければならず、改めて仕事に対して責任を持つことの重要性を感じた。また Qian Hu では、2015 年から automation system を導入しており、個体コードを利用したバーコードによる魚の

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