海外探検隊 Vol.25
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<海洋環境科学科2年 寺田彩乃> なと感じた。朝にレトロ 39 をチェックアウトした後は、最後の駆け込みでお土産を買ったり、行きたいご飯屋さんに行ったりと最終日を全力で楽しんだ。本日は、おもいがけず 1 か月前に訪れた場所に再来することが多く、1か月前の不安と期待でいっぱいの初々しい気持ちを思いだした。JETRO の前を通った際には、小松先生と共に世界で活躍する社会人の方々のお話を聞いたことを思い出した。実際に社会で活躍されている方のお話を聞き、自分たちが理解することができるまで質疑応答の時間をとってくださったことに改めて感謝した。 38 日間の旅を通して気づいたことは、健康第一であること、タイの人々のやさしさ、自分の専門分野を見つけ、深掘りすることの大切さ、挑戦することの大切さ、タイと日本の文化の違いや教育の根本的な違いなど、様々ある。今回は、振り返りの際などにあまりみんなが触れていなかった「自分の専門分野を見つけ、深掘りすることの大切さ」について話そうと思う。タイは、都市部と地方では収入が 6 倍違うといった深刻な格差社会である。そのため、タイの学生たちの中には、家族の将来を背負って地方から勉強をしに来ている人たちも少なくなかった。日本では、大学に通うのは普通であるという風潮から何となく学びに来ている人も多く見受けられるが、タイの学生たちは自分の将来や興味関心に真剣な人々が多かった。私自身も、タイの教授や生徒に興味分野や専門分野を聞かれた際にうまく答えることができず、自分の将来について真剣に考えたいと強く思った。また、バンセーンで佐野高校の生徒と交流する機会があったが、自分の夢にまっしぐらな4人の高校生と話したことで刺激をもらった。 様々な出会いと経験を持ち帰り、これからの人生に生かしていきたいと強く思う。38 日間の日報を締めくくるにあたり、これまでの活動において関わってくださったすべての人々に心より感謝する。 49 夜は共栄フードの方々と一緒に夕食をいただいた。駐在員ならではの経験を多く聞くことができ、特に自分は製造担当の河合さんと営業担当の岡崎さんの二名から貴重なお話を聞くことができた。共栄フードは約 220 人のタイの従業員がいるものの英語を話せる従業員は十数人程度であるという。そのため河合さんが従業員と製造内容について話す際は、簡単なタイ語に加えてジェスチャーやイラストなどノンバーバルコミュニケーションが非常に大切であるということを教えてくださった。また、どのようにタイ語を覚えていったか質問をすると、まずは車のドライバーとの時間や場所指定など仕事に必要な会話から覚えていき、更にワンピースの話をするために日本語で見たアニメをタイ語で話し合うことで覚えることができたとユニークな言語の覚え方を紹介してくださった。 一方、岡崎さんは新商品開発や取引の為にインドやベトナムなど、東南アジアを中心に様々な国で営業をしており、仕事の際はほぼ英語のみで対応していることを教えてくださった。また、駐在員のやりがいや苦労、待遇について詳細に聞くことができ、駐在員という働き方の解像度が非常に高まり、将来駐在員として働くという選択肢にも強く興味を持つようになった。このように今回の工場見学と夕食を通して、製造現場の最前線や海外で働く駐在員のリアルな声に触れることができ、将来の進路について新たな視点や具体的なイメージを得る貴重な機会となった。 〈海洋生物資源学科 3 年 請川凪砂〉 <9 月 15 日> 帰国日/全体の振り返り 【本日のスケジュール】 10:00 ホテルをチェックアウト バンコク市内で買い物など 22:45 出国 【その日の学びと気づき】 本日は、タイ隊最終日であった。私はタイの初日に日報を書いたので、たまたまではあるが最終日を担当することができることが非常に感慨深い

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