海外探検隊 Vol.25
50/66

<食品生産科学科 2 年 五十嵐琴里> いる訳ではなかったが、冗談をお互いに言い合いながら常に笑いが絶えなかった。また、ピーグワンはムーガタに入っている海鮮や野菜についても豊富な知識を披露してくれるため、食事が学びの時間にもなった。本当に今日が終わりたくないと思うほど充実したひとときであったと思う。食事が終わると、チャットチャックマーケ―トに連れて行ってくれることになった。そこでは、魚や動物が沢山売られており、先日訪れた時には見られなかった光景が広がっていた。マーケットで生き物が売られている様子を見ること自体初めてだったため、とても新鮮かつ印象深い体験となった。改めて、ここまで親身に寄り添い、貴重で楽しい時間をともに過ごさせてくれたピーグワンには感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。 <9 月 13 日> 共栄フード工場訪問 【本日のスケジュール】 14:00 共栄フード UKF 工場見学 18:00 共栄フードの方々と夕食 【その日の学びと気づき】 本日は BUU のバンセーンキャンパスを後にし、共栄フードの工場見学をさせていただいた。まずは会社の概要やパン粉の製造に関する説明を聞き、その後に質疑応答を行った。共栄フードは日本食の海外需要の増加に伴い、タイとベトナムに 2 か所ずつ海外拠点を設立し、ハラール認定やコウシャ認定を受けたパン粉を製造するなど東南アジアを中心とした地域の需要に応えたパン粉の製造も行っていた。質疑応答の際は、共に見学をしていた佐野高校の生徒の質問が鋭く、なぜ海外進出をしたのかや今後の展望など広い視野を持った質問をしているのを見て、それぞれの向上心や探求心の高さに驚いた。 その後、実際にパン粉の製造を見学させていただいた。工場内では想像以上に人によるダブルチェックや機械による品質管理が行われており、「品質の高いパン粉を安定して作るという」共栄フードの会社理念を改めて実感することができた。 48 チャンタブリで学んだことを復習することが出来たり、地域による差に気づくことが出来たりと非常に深い学びが得られた 1 日であった。 <海洋環境科学科2年 寺田彩乃> <9 月 12日> バンセーン研修・報告会 【本日のスケジュール】 09:00 プレゼン発表 13:00 ブラパ大学の付属高校を訪問 【その日の学びと気づき】 本日は、バンセーン海洋科学研究所での 4 日間の研修を通して学んだことを、プレゼン発表した。当初の予定では、お世話になったアジャンやピーの方々に向けて発表をする予定だったが、急遽佐野高校の生徒たちも参加することになった。そのため、タイ人向けに用意していたスライドに加え、前提知識の説明をつけ足すなど修正が必要で大変であった。また、ピーの中には英語が得意でない方もいたため、出来るだけ写真や文字を取り入れて分かりやすく工夫したが、私が担当した施設が撮影禁止の場所が多く、写真が十分に使えず、資料作りにも苦戦した。今回の経験を通じて、対象となる聞き手の背景や目的が多様な場合に、一つのプレゼンテーションを組み立てる難しさを強く実感した。 昼食は、ピーグワンと一緒にいただき、その後オフィスを訪れた。そこでロティ・サイマイというタイのデザートをご馳走になった。繊維状の甘い砂糖を、ほんのりしょっぱい生地で巻いて食べるもので、その甘味と塩味の組み合わせが絶妙でとても美味しかった。私含め全員が「タイで一番好きなデザート」と口を揃えるほどであった。その後も、タイ特有の小さくてとても甘いバナナやジュースなどを一緒に食べながら、次のスケジュールまで談笑を楽しんだ。この時間でお世話になった方々に感謝カードとお土産も渡すことができたので良かった。 ブラパ大学付属校での活動を終えた後は、ピーグワンとムーガタを食べに行った。ピーグワンとの会話は本当に楽しく、正直全ての会話が通じて

元のページ  ../index.html#50

このブックを見る