海外探検隊 Vol.25
46/66

【その日の学びと気づき】 今日は午前中に Parasae village という港町のような場所を歩きまわった。静かな町で人通りはなかった。どこからかはわからなかったが、イカ臭いにおいがして独特の雰囲気があった。ペンチャン先生を先頭に歩いていると、何匹もの犬が吠えてこちらを警戒していたため、道を引き返すことがあった。今までの見てきた感じから、タイの犬は大体が去勢手術を受けていないようで、無秩序に増えているような印象を受ける。「LAB タイ語学校」によると、タイは仏教国であり、不殺生の教えから殺処分ができないことや、犬をお寺に譲渡することができることが原因であるそうだ。宗教は人の心の支えになるのかもしれないが、どの宗教も信仰していない僕からすると、非合理的な足枷なのではないかと思ってしまう。また、殺生が禁止されるのならば、なぜタイ人は鶏肉や豚肉や魚を食しているのか疑問に思う。自身の手で殺さなければよいのだろうか。しかし、それならば動物を解体する人はどうなのだろうか。 狭い路地に入ると壁沿いに大麻が朝顔のように普通に栽培されていた。タイ人の学生を見ていると、慣れているような顔つきだったため、カルチャーショックを受けた。匂いを嗅いでいると、店主のおばあちゃんに食べてみるかと気軽に誘われたため、本当に麻薬なのか疑うほどであった。また、その誘いはもちろん断った。しかし、大麻草の葉っぱ一枚がどれくらいの効果を発揮するのかはわからない。コカインであっても、コカの葉から抽出した成分であり、その葉がどれだけの依存性があるのかはわからない。日本では小学生のときに麻薬は依存性があって危険だと散々言われてきて、一回始めたら人生が終わるというのはほとんどの日本人なら知っているはずである。しかし、どういう作用でどの成分が危険なのかを詳しくは知らない。大学でそういった成分について勉強できたら、より麻薬に手を出さなくなるような気はする。 昼食はペンチャン先生が選んだこぎれいな店でとった。メニューを見るとシーフードがほとんどの料理に入っている印象であった。また水がセルフサービスであったため、一瞬日本を感じた。一 <海洋環境科学科 1 年 東出泰治> 方で、その水はきれいで安全な水なのかは疑わしかった。今まではいちいち水を買うことが面倒であったが、その目的は安全な水を得ることにあるということを思い出した。また、ペンチャン先生によると Parasae village のあるラヨーンはチャンタブリよりも料理が甘いらしい。昨日と今日で仲良くしてもらったトゥラ―君の地元がラヨーンで彼はチャンタブリの方がしょっぱいと言っていた。正直、どちらの料理も甘いと僕は思う。 午後はマングローブ林を探索した。ブラパ大学の男子グループに混ざって、タイ語で何というか教えてもらったり、逆に日本語での名前を教えたりもした。ミン君は昔日本語を勉強していたらしく、多くの日本語を知っていた。そのため、互いに言葉を教え合うことができて友情も深めることができた。タイに来てから、タイの学生さんからの一方的なコミュニケーションが多かったが、今日は日本語を教えることで両方向でコミュニケーションをとることができた。英語で会話をしようとするのもよいが、もっと様々な切り口で彼らと意思疎通をすることが大事なのかもしれないと思った。 <8月 29 日> チャンタブリ研修・報告会 【本日のスケジュール】 10:00 shrimp farm 訪問 15:00 Chanthaburi presentation 16:00 Farewell party 【その日の学びと気づき】 昨日夕食の時間に話し合って決めていた豆腐ハンバーグと 味噌汁の材料を買いに行った。何をするにもタイの学生が手伝ってくれるし車も配車してくれる。BUU には本当に感謝しかない。色々なマーケットに行ったがどこも似ているようで違う雰囲気を持っている。衛生がしっかりしているわけではないが衛生が必要でないと思っているわけではなく、どうにか虫が食材につかないようにといろいろ工夫をしている。勝手なイメージで、買ってほしいとねだるようなお店もあると思ってい44

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る