待たせてしまったので、事前の段取りを整えておくべきだった。 また私たちは以前の VAST の最終プレゼンでいくつかの反省点があり、それらを改善したいと話していた。前回は原稿を見てしまうことが多く、一方的なプレゼンになってしまったように思う。前回の反省を生かし、内容を文章にしてまとめる際には話しやすいよう、短文で作るように意識した。また今回は話す内容が実験内容に限らず、ベトナム全体を通しての内容でよいとクオン先生が言ってくださったこともあり、気持ちを込めて話しやすかった。また聞き手に質問を投げかけたり、細かいエピソードを話したりもしていた。それによって発表が一方的ではなく、聞き手との相互のやり取りのある、一体感があるプレゼンになっていたように感じる。 Ken は原稿をあえて使わずに話していたし、他のメンバーもそんな姿をみてアドリブを加えたり、話す姿勢に変化があったように感じる。このように誰かの行動で皆の雰囲気が変わるようになったことは、大きなことであり、チーム全体で成長していくことの大切さを感じた瞬間だった。Ken のように原稿を使わないと、自分の言葉で話すことになるので、特に聞き手を惹きつけるように感じる。私も聞き手を見ながら話して、惹きつけるプレゼンができるように今後さらに努力したい。また英語のプレゼンに原稿なしで挑めるようになったり、アドリブを挟めるようになったことは、この 40 日間英語に常に触れてきた成果でもあると感じる。 またプレゼン発表のあとは、VAST、VASEP、HUST の方々と食事会に参加した。久しぶりにお会いする人たちで懐かしい気持ちになった。特に隣の席になった VASEP のハンさんと沢山お話しすることができた。ベトナムについてどう感じるかなどを話していた際に、日本は dream country だと思っていると言ってくださった。特に日本の技術や製品を高く評価してくれていた。世界の人からみた日本の姿に触れて、驚いたと同時に新しい視点を得たように思う。日本はこれからもそう呼ばれるにふさわしい存在であり続けてほしいと感じた。また研修でお世話になった方々40 せて日本の家庭的な食事の雰囲気を味わってもらえた。おにぎりもお味噌汁もどちらも好評で、「おいしい!」と笑顔で言ってもらえたことが何より嬉しかった。 午後は久しぶりにラボでの実験に取り組んだ。特に印象的だったのはラボの生徒の動きだった。彼女達は行動全てがテキパキとしていて無駄な時間がないように感じた。始まる前少し雑談をした後すぐに切り替え、集中して全てを効率的に進める様子をみて、見習うべき点が多いと感じた。 ラボ終了後は、香川大学のファイナルパーティーに参加するため、クオン先生の車に乗せていただき、先生のレストランへ向かった。車内では日本とベトナムの文化や街の様子の違いなど様々な話で盛り上がった。思い返すと最初はクオン先生に自分から話しかけることに緊張したが、今では以前より自然に話題を出して会話を楽しめるようになり、自分の成長を感じられて嬉しかった。 レストランでは、先生おすすめのベトナムビールをいくつか試させてもらい、それぞれの味の違いを楽しんだ。コーヒーやフルーツなど色々なフレーバーがあったが、どれも直接それらの材料が入っているわけではなく、使っている材料は全て同じで発酵の時間などを変えることで風味を変えているという話を聞いてとても驚いた。お酒の場を通して打ち解けた雰囲気になり、クオン先生や香川大学の先生方、学生たちとより親密な関係を築けたように思う。この留学生活の中で忘れられない大切な思い出の一つになった。 〈海洋電子機械工学科 2 年 濱野紗良〉 <9月29日> HUST 研修・報告会 【本日のスケジュール】 12:00 HUST の学生と昼食 16:30 プレゼン発表 18:30 夕食 【その日の学びと気づき】 本日は HUST 研修の最終発表の日であった。今回のプレゼンでは初めにパソコンをつなぐ操作などで手間取ってしまった。集まってくれた方を
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