海外探検隊 Vol.25
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<食品生産科学科 3 年 天後日菜子> 行ったことがあるそうだ。また Huyen さんとVinh さんも、デンプンの結合性を調べる実験で、10 回以上失敗しながら時間をかけて様々な測定をしたそうだ。研究においては多くの検証が必要であり、地道な作業が重要だと分かる。このように熱心に研究していることもあってか、ラボの人たちはみなとても仲が良いので素敵だなと思う。日本の大学では研究室であっても活発度は様々なので、自分も研究には力をいれて頑張りたいと改めて感じた。 またお昼には Bun ca に連れて行ってもらった。このお店は大学生が多く、安価な値段で食べることができる。昨日もそうだったが、私たち 4 人でいるだけでは気づけなかった新しいお店を教えてもらっている。これから実際の大学生と過ごすベトナムをより一層楽しみたい。 ベトナムの学生は皆明るくて、フレンドリーに話してくれてとても楽しかった。みんな研修前半と比べて、英語を話すときにためらったり考える時間が減ってきているように感じる。完璧な英語でなくても、伝えようとすると頑張って理解しようとしてくれ、ありがたかった。これは英語が母国語ではなく、勉強している者同士であることも関係していそうだ。 また今日はベトナム語で応援するときの言葉や、Oh my god のベトナム語での言い方など教えてもらった。ベトナム語を話すと笑ってくれて盛り上がるので、相手の母国語を学ぶということは距離を縮めて仲良くなるために大切だと感じる。これからも色々教えてもらいたい。また日本についても話した。好きな日本の俳優やアニメなどについても教えてくれた。今はベトナムの映画館でも日本のアニメが放送されているそうだ。ベトナムは親日国だとよく言われるが、若者の間でも日本についてよく知ってくれている人が多いと改めて感じた。私自身もベトナムの人と話しているうちに、日本独自の文化など以前よりも興味が湧き、説明できるようになりたいと感じる。 37 て競合国に差をつけていることが興味深かった。相手のニーズに合った商品にすることで商品の価値を上げることは貿易以外にも通ずることだから、自分自身が客を持った時に活かしたいと感じた。ま た VASEP は 保 守 的 な 取 り 組 み だ け で な くChallenge を掲げていた。ベトナム国内だけでなく、世界的な視野で気候変動や疫病への対策、厳格化の進む輸出市場要件への対策をはじめとした挑戦的な取り組みをしていることがわかった。 他にも VASEP の廊下で見た掲示には社員の誕生日を祝う掲示や社員の和やかな雰囲気の集合写真があり、前向きに働ける場所だと感じた。集合写真で見たところ女性の割合が比較的多く、女性の社会進出が日本より進んでいることも伺えた。 今日の夕食は BBQ に行った。ビュッフェスタイルで好きなだけとって好きなだけ焼けるのでとても楽しかった。白米がなかったのがちょっと残念だった。肉以外にもポテトやキンパなどさまざまな種類の食材があり、全種類食べることはできなかったため機会があればまた行きたい。 <海洋資源エネルギー学科 3 年 宮村賢> <9月17日> HUST 研修 【本日のスケジュール】 07:30 実験開始 12:00 昼食 14:00 実験再開 16:30 実験終了 【その日の学びと気づき】 本日は、早朝から実験の続きを行った。ベトナムの 1 限は 6:30 から始まるそうで、暑い国だからこその時間設定で日本の大学との違いを感じた。実験内容はスターチの吸水率と吸油率を求めることである。私たちは 7 種類のスターチを 3回ずつチューブに測り取り、それに水または油を10 ml 注ぎ、攪拌したのち、遠心分離にかけ、下層にたまったスターチの重量を量った。この作業はかなり時間がかかり、作業の正確性が重要なため大変だった。しかし、色々私たちに教えてくれている Vinh さんは、この作業を1か月で 200 回

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