<食品生産科学科 3 年 天後日菜子> かった。また鍋にはパイナップルやバナナの花が入っていた。日本ではそのような組み合わせはみたことがなかったのでとても驚いたが、美味しかった。また VAST の方たちは私たちにご飯をたくさん勧めてくれ、皆さんの温かさを感じた。 また午後は Dat さんとも沢山話すことができた。Dat さんの学生時代の話も聞くことができ、年齢も比較的近いことが分かって、より皆との距離が近くなった気がした。日本なまりの英語とベトナムなまりの英語をお互いに聞くことの難しさについても話していて、私もより聞き取りやすい英語の発音ができるようになりたいなと思う。わからないことがあったらいつでも何でも聞いてと言ってくださり、これから行う実験の一つ一つでより多くのことを身につけていきたい。 <8 月 31 日> 週末 【本日のスケジュール】 05:00 サパ到着 09:00 車で観光開始 13:00 お昼ご飯 18:00 観光終了 21:00 夜ご飯 【その日の学びと気づき】 朝 5 時にサパ(Sapa)に到着した。サパは中国国境付近の高原にある、棚田と少数民族文化で知られる街だ。気温はハノイより 10℃ほど低い18℃前後でとても寒く感じた。 ホテルに到着するとチェックイン前のため部屋には入れなかったが、スタッフの方がロビーにあるソファーで休んでいていいと言ってくれたので手配した車が来る 9 時までそこで休んでいた。 観光はドライバー付きの車移動をメインにした。目的地までは山道を登っていく形で、標高が高いこともあり霧が立ち籠っている中を進んで行った。途中の道には土砂崩れの跡があったり、道路の窪みが多かったりととても険しいものだった。旅行というよりは旅という感じがした。 最初に Silver Waterfall という、水のそばを歩33 てくださったため焦ることなくついていくことができた。また顔を合わせるたびにラボの職員の皆さんが体調を気にしてくださり、皆さんの優しさに触れられとても嬉しかった。 <海洋電子機械工学科2年 濱野紗良 <8 月 29 日> VAST 研修 【本日のスケジュール】 10:00 VAST 研修 12:00 VAST の皆さんと昼食 14:20 研修再開 16:30 研修終了 【その日の学びと気づき】 本日の研修内容は green blue algae のスピルリナを使った脂質の抽出であった。この実験ではまず、乾燥スピルリナをすりつぶし、クロロホルムとエタノールを加えて細胞膜を破壊して、細胞内に含まれるたんぱく質、脂質、色素などすべての成分を外に出した。細胞をすりつぶす際にはセルガラスを加えた。これは細胞を効率よく確実に破壊するためだそうだ。またすりつぶしたのち、ろ過を行い、タンパク質や炭素を抽出した。これらの過程では、溶液を水層と有機溶媒の層に分ける分液漏斗を用いたが、使用時には空気の逆流を防ぐために上の蓋は必ず開けなければならないなど多くの注意点があった。このようにそれぞれの操作には意味がきちんとあり、それを一つ一つ理解して実験を進めることが大切だと分かった。 内容は複雑で難しかったが、Dat さんがとても丁寧に説明してくださり、理解することができた。また、VAST で行った実験操作のいくつかは私が日本で習ったものと同じであった。学問の世界では世界共通のものが多いことを実感し、授業で習ったことが役に立ったように感じて嬉しかった。また、海洋大での普段の授業や実験の重要性を再確認することができた。 昼食はベトナムの建国記念日のお祝いと私たちの歓迎の意味を込めて VAST の方々がレストランに連れていってくださった。魚の料理がメインで、食べたことのない料理が沢山出てきてとても楽し
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