<8 月 21 日> オリエンテーション 【本日のスケジュール】 10:00 JETRO ZOOM 面談 12:00 ランチ(フォー) 14:00 VAST 訪問 16:00 HUST 訪問 【その日の学びと気づき】 JETRO への訪問は9月2日に行われる建国80周年記念日軍事パレードの準備に係る交通規制の影響により ZOOM によるオンライン面談に切り替わった。内容はベトナムがどのような社会なのか、そして日本との関わりについてお話ししていただいた。ベトナムでは巨大な資産を持つ財閥企業のビングループがハノイ中心地の不動産事業をはじめ、電気自動車の生産(ビンファスト)と配車サービス(サンエスエム)、小売業(ビンマート)など様々な事業を展開しており、ベトナム社会の中心的存在となっている。貿易では部品を輸入し国内で製造して国外へ輸出するのが基本で、輸出・輸入はともにスマホや集積回路などの電気機械のシェアが近年大きく拡大している。日本はベトナム経済に対して中国、アメリカ、韓国、ASEAN の国々に次いで、貿易・投資・企業進出ともに4,5 番手を占めており、経済成長を続けるベトナムと関わりを強めていくことが求められる。自分の専攻である環境の視点から考えるとハノイでは大気汚染が社会問題の一つになっているため、日本の技術力を生かした環境を改善する取り組みを組み込んでいくことで、今後日本企業の進出を増やしていけるのではないかと感じた。また、バイク社会であるベトナムでも自動車の数は増加しており、自動車市場ではビングループの EV 車に加えて、韓国企業の KIA やヒュンダイが多くのシェアを占めている。訪問後の移動中ベトナムプログラム に周りの車のメーカーを観察してみるとほとんどが KIA やヒュンダイで実際に韓国車のシェアの拡大を肌で感じた。面談の最後にはベトナムへ二度の駐在を経験する小林さん自身のベトナムの国民性の考え方についても聞くと、常に前向きで自己肯定感が高い人が多く、日本人とはまた異なった特徴があることを仰っていた。それは戦後の独立から現在まで経済成長を続けるベトナムの人々の活気がそのような国民性を生み出しており、記念パレードへ向けて交通規制を行い練習したり、様々な道路や店でベトナム国旗が飾られていたりすることからも活気が感じられた。 面談後は振り返りを行い、質疑応答の際の“良い質問”について考えた。“良い質問”とは、話す側へ新たな視点を与えることができる、説明が不足していた部分を補える、話し手がもっと話したくなるなどの質問が挙げられ、そのためには事前の準備に加えて説明を受けながら常に考えることを止めないことが求められる。また、質問を通して相手に自分達の意欲がどれくらいのものかを示したり、議論を深めお互いにとって有意義な時間にしたりすることができ、相手から信頼を得るためにも質問は非常に重要なものである。今回の探検隊を通して、確実に身につけたい。 ランチは小松先生おすすめのフォー屋さんへ行き、海外探検隊ができた経緯からこれまでの歴史を語っていただいた。大学生の間に海外で企業でのインターンや大学での活動を経験することが非常に貴重なものであると感じたと同時に、ベトナム隊の各研修先の熱意を持った方々と過ごすことができる環境の中で一日一日を大切にして成長したいと強く感じた。 午後は VAST と HUST へ訪問し、これからお世話になる先生方や学生の皆さんへ自己紹介を行い、施設の案内をうけた。HUST では学生がたくさん話しかけてくれたり、インスタグラムをつなげたりして楽しく同年代の方々と交流することができ、今後の研修がすごく楽しみになった。 早足での移動やすぐに次の行動へ移せるような先読みを意識して取り組めているので、継続して無意識のうちにできるよう身につけていきたい。昨日の到着から休みなく活動が続き、更に日本と30 日報抜粋
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