海外探検隊起業家マインド育成プログラム/Entrepreneurship Online Program (EOP) (海洋工学部海洋電子機械工学科 2 年) 学んだこと/自らの課題 今回のプログラムを通じて、交流したベトナム人学生たちの英語力、プレゼンテーション能力、グループワークでの立ち振る舞いなど、あらゆる面でのスキルの高さを目の当たりにした。同時に自分の未熟さを自覚する場面も多く、悔しさも残る経験となった。 今回私たちのチームは、「高齢者向けの食品提供プラン」をテーマに取り組んだが、高齢者といっても日本とベトナムでは求められる支援の形に違いがあったり、食文化にも大きな差異があることを知った。自分の中で共通認識だと思っていたことが、実は国によって異なるという事実に直面し、そのなかで一つのアイディアをまとめていく難しさを感じた。私たちのグループは初回のチームディスカッションの際に、それぞれがアイデアを持ち寄って発表するという形をとった。その際、私はどれだけ良いアイディアを出せるかにばかり意識が向いてしまい、その裏付けとなる資料や情報の準備が不十分だった。一方でほかの学生は自分の意見に加えて、その根拠となる資料や論文、データを複数持ってきて相手が納得するよう用意しており、自分の詰めの甘さを痛感した。この経験から、どれほど魅力的なアイディアでも、明確な根拠や道筋がなければ人を動かすことはできないと学んだ。グループワークにおいては協調性に加え、他のメンバーを巻き込み、共に動かすための準備力と説得力も非常に重要であると感じた。 またプログラムを進めていく中で、自分の英語力不足から苦戦する場面が多く、特に自分の意見を濱野 紗良 英語で伝えることの難しさをとても実感した。しかし、たとえ英語での表現方法がわからなくとも、何とか知っている範囲で伝えようとする姿勢はとても重要なことだ。とくにグループワークの場においては、発言しなければ参加していないも同然となり、グループでの役割も果たすことができないと感じた。はじめは、ベトナム人学生に圧倒され、自信のなさから発言をためらってしまっていたが、自分があまり発言しないまま議論が進んでいく様子に焦りを覚え、その後積極的に発言することを意識した。 今回のプログラムで得られた悔しさや気づきは、今後の自分にとって大きな糧となった。語学の向上はもちろんのこと、説得力のある発表のための準備力、グループワークにおける主体性と柔軟性といった点を、これから意識的に鍛えていきたい。 ベトナム人学生の印象 ベトナムの学生は、発言に対する躊躇があまりなく、自信をもって意見を伝える姿に、経験の豊かさと頼もしさを感じた。また彼らの自己紹介文を読ませてもらった際、様々なコンテストに積極的に参加していたり、研究に熱心に取り組んでいる様子が印象的だった。 今後のアクション 今回のプログラムで感じた悔しさの背景には、自分の経験不足があると実感した。今後はこうした議論の場に積極的に参加し、自己表現の力をたかめていきたい。語学面では、口に出して使いことを意識し、実践を重ねたいと思う。また、相手を納得させ巻き込む力は日常会話でもできることだと思うので、意識的に鍛えていきたい。 29
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