寺田 彩乃 海外探検隊起業家マインド育成プログラム/Entrepreneurship Online Program (EOP) (海洋資源環境学部海洋環境科学科 2 年) 学んだこと/自らの課題 今回、約 2 か月間、完全英語・完全オンラインで活動を行った。このような形で海外の同世代の学生と協働するのは初めての経験だった。最初は不安もあったが、実際に挑戦してみて得られたものは非常に大きかった。活動を通じて最も強く実感したのは、「自分から動かなければ取り残される」ということだ。英語での議論においては、分からないことをそのままにせず、恥ずかしがらずにすぐに質問する姿勢が大切だと学んだ。自分からほんの少しでも話しかけてみるだけで、想像以上に世界が広がることを実感した。沈黙を破るのは勇気が必要だったが、質疑応答の場面では、自分の考えをその場で自分なりの英語で伝えることで、意外とうまく意思疎通ができることにも気づいた。また、回数を重ねるごとに徐々に慣れてきて、最初よりも少しずつ自信を持って発言できるようになった。即興で英語を話す力は一朝一夕では身につかないが、場数を踏むことで確実に成長できると感じた。さらに、活動を通して専門を持つことの強みにも気づかされた。自分の考えをしっかりと持ち、それを他者に伝える力を持つ学生たちの姿はとてもかっこよく映り、自分もそうなりたいと強く思った。 一方で、課題も多く見つかった。特に、自分がグループメンバーに頼りきりになってしまったこと、積極的に議論に参加できなかったことは反省点である。活動内容自体は充実していたが、もう少し深い議論ができたのではないかと感じている。また、リアルタイムでのミーティングが難しく、結果的にチャットベースのやり取りが中心となったため、即時的な対話の中での理解や意見交換が十分に行えなかった部分もあった。オンラインでの英語ディスカッションはやはり「即応力」が問われる場面が多く、まだまだ力不足を感じた。さらに、今回の活動を通して、海外の学生たちがすでに将来や専門分野について明確なビジョンを持ち、積極的に海外の教育プログラムの情報を集めていることにも衝撃を受けた。今の自分は日本の中だけを見て、なんとなく日々を過ごしていることに気づかされた。この経験を通じて、海外志向を持つことや、広い視野で物事を捉えることの重要性を改めて認識した。 ベトナム人学生の印象 ベトナムの学生たちは、非常に向上心が高く、英語力や即興での発言力にも優れていた。また、自らの専攻分野に対する関心や理解が深く、積極的にアンケートを実施するなど、客観的で説得力のあるデータ収集も印象的だった。全体として、海外志向が強く、将来を見据えて主体的に学ぶ姿勢が際立っていた。 今後のアクション 今年の夏にはタイへの渡航を予定しており、今回の経験を活かして、日本語の通じない環境でどれだけ自分がコミュニケーションを取れるかに挑戦したいと考えている。現地の学生と積極的に交流し、自分の意見を持ち、それを相手に伝える力、相手の意見を理解しようとする姿勢、そしてグループ内での意見を整理・統合し、他者にわかりやすく伝える力を身につけていきたい。また、今後は積極的に海外のプログラムに参加する機会を探し、英語での議論に慣れること、自分の専門分野について改めて真剣に考えることを大切にしていきたい。 28
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