海外探検隊 Vol.25
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岩村 葉月 海外探検隊起業家マインド育成プログラム/Entrepreneurship Online Program (EOP) (海洋生命科学部海洋政策文化学科 3 年) 学んだこと/自らの課題 今回のプログラムを通して、日常で使われる英語をどのようにビジネスシーンに応用していくか、そしてその難しさを学ぶことができた。最初のウィークリーディスカッションでは、いきなりビジネスプランを考えようとしたために、どの単語を使えば正確に伝えられるのかと悩んでしまい、詰まってしまっていた。しかし、大事なのはレベルの高いビジネス英語を流暢に話せることではなく、文化交流の延長線上で、日常英会話レベルでいかに自分の意見を伝えられるかであることに気づいた。過去の海外派遣の際に培った英語力と、ベトナムへの文化理解を基盤に、交流を楽しむことを第一にプログラムを遂行することができた。また、今回のテーマは母国語であっても非常に議論しがいがある内容で、私にとって挑戦的な内容であったと感じている。新しいサービスを開発するにあたって、どのように社会問題に貢献できるか、そのためにはどのくらいの予算で、どのようなオペレーションで進めていくかなど、実践的に学ぶことができた。日々の学生間でのディスカッションやプレゼン時の先生のフィードバックも含め、ビジネスという新しい視点を取り入れることができ、実りある時間になった。自らの課題としては、オンラインでのプログラムで持ち前のコミュニケーション能力を最大限発揮できなかったことが挙げられる。対面よりも皆の表情がわかりにくく、声 がかぶってしまうことを恐れ、いきいきと発言することができなかった。しかし、それでもベトナムの学生は真っ直ぐに何度も意見を伝えてくれており、必然的に受け身で意見を聞く時間が長くなってしまっていた。オンラインでの会話において、発言のタイミングを考えすぎてしまうのは日本特有の文化であると理解しているが、それでも行動を大きく変えられなかったのは反省点である。また、スケジュール管理といった面でも、より主体的に動くべきだったと感じている。中間発表までは毎週土曜日に定期的に時間を設けることができていたものの、その後期間があいてしまい、最終発表までの 1 か月の間、全員が揃う機会を確保できなかった。来週の予定を尋ねても、時差のある 5人のスケジュールを一致させることは想像以上に厳しいことだと痛感した。今後に向けた改善点としては、早い段階から複数の候補日を挙げ、目標達成への進行スケジュールを逆算しながら、先を見通した計画を立てることを意識していきたい。 ベトナム人学生の印象 2 か月の交流を通じて、ベトナム人学生の優しさと逞しさを感じた。彼女らは率先して意見交換をしてくれて、スムーズに活動することができた。特にべトナムの女性は面倒見がよく、私たちのビジネスプログラムの内容に関する資料を積極的に集めてきてくれた。ウィークリーディスカッション開始の際、時間ぴったりに日本人メンバーが集まるのに対し、ベトナム人学生は遅れたり忘れていたりすることも多々あった。時間に厳しすぎる日本の文化との違いも楽しむことができた。 今後のアクション 長期間深く関わってきたベトナムという国やその文化を、今後も自分事として捉え、これまでつながった多くのご縁を大切にしていきたい。また、ベトナムだけでなく他の国の人々との交流も広げ、自分の価値観をより新しいものへと更新していきたい。 27

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