海外探検隊 Vol.25
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遠藤稜大 25期シンガポール隊は、現地での最初の研修と し て 、 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構(JETRO)研修に参加しました。JETRO に入ってすぐに「JETRO について知っていますか?」という趣旨の質問をいただきましたが、JETROについての下調べができていなかったため、質問の際に無言になってしまいました。このことは、私たちがこの機関に興味を持っていないと捉えられる可能性があるため、不適切でした。研修では JETRO が行っている活動とシンガポールの現状や課題についてのお話を伺うことができました。シンガポールは金融の国としてビジネス拠点として注目されている一方で、課題として食料自給率の低さ、日本と同様の課題である少子高齢化や東南アジア共通の課題であるモビリティなどの問題を抱えていることを知りました。そして、これらの課題の解決につながるビジネスを展開できれば成功する可能性が高く、ビジネスチャンスであるということも教えていただきました。この研修の際に出た質問の中で気になったものは、「日系企業のシンガポールの投資環境のメリットの1位が安定した政治・社会情勢ということで、規制などがフレキシブルに変わるシンガポールのメリットにはならないのではないか」という質問でした。この質問に対する本田さんは、「アメリカなどの国と比べると安定しているから」と回答してくださいました。アメリカについて調べてみるとアメリカは大統領制なので大統領が変わると大きく変化が起こることがわかりました。しかしながら、大統領が変わったとしても議会の過半数を野党が占めていた場合法案が通りづらくなり、規制の変化がゆるくなるということがわかりました。この様な国とシンガポールを比べてみると、シンガポールは1つの政党しかないので大日本貿易振興機構(JETRO)は世界 70 ヶ所以上の海外事務所と国民拠点を有する独立行政法人です。ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)は、シンガポール大使館における広報文化活動を担っています。 JETRO を訪問した際に撮った写真です。 きな変化が起こりにくく、日系企業のシンガポールの投資環境のメリットの1位が安定した政治・社会情勢ということに納得することができました。 次の研修は Japan Creative Center (略称 JCC)研修に参加しました。この研修では JCC の活動について紹介していただきました。こちらの研修でも JETRO 研修の際同様に JCC についての下調べが不十分だったため、うまく答えることができませんでした。この経験から研修先の情報や研修先で必要になる知識を事前に調べることの大切さを学ぶことができました。JCCの活動内容としては日本の文化を知ってもらうためのイベントの準備、運営を行なっているとのことでした。また今回は JCC についてのお話だけではなく、私たちの世代の意識や今後の日本について話し合う時間もとっていただくことができました。この経験は海外探検隊の研修についてもう一度見つめ直す機会になりました。 19 オリエンテーション: JETRO & JCC

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