<3 月 12 日> NUS 【本日のスケジュール】 09:00 データ入力 13:00 NUS にて昼食 14:45 Marina South Pier から Sister’s 15:30 Sister’s Island 散策 17:00 Marina South Pier へ戻る 【その日の学びと気づき】 環境の違いと価値観の違い NUS での活動が始まってまだ二日しか経っていないが、それでも日本の大学との環境の違いを顕著に感じる瞬間がある。特に大学内の多国籍さについては、シンガポールに到着してから何度も実感していたが、大学という限られたコミュニティの中では、現地の人や観光客といった区別がなく、学生という同じ立場でその多国籍さが表れているため、より強く感じられた。 今回の Sisters’ Islands 訪問は、ダンウェイ先生が担当する Marine Conservation のクラスの一環として行われ、NUS の学生たちとともに島へ向かった。NUS での活動が始まってから初めて、NUS の学生(大学院生ではあるが)がどのようなものなのかを直接目の当たりにできる機会だったため、とても楽しみにしていた。Sisters’ Islands訪問では、大きく二つの印象的な出来事があった。 一つ目は、身体障害を持つ学生がクラスに参加していたことだ。聴覚障害を持つ学生が一人おり、通訳の方とともに授業に参加していた。日本では障害を持つ学生が大学に通う姿をあまり見かけないため、個人的に非常に衝撃を受けた。障害があっても学業に励もうとする姿勢、そしてそれを可能にする実力を持っていることを考えると、胸が熱くなるものがあった。二つ目は、誰もが分け隔てなく会話をしていたことだ。韓国人の学生グループが韓国語で会話している様子を見かけたが、他のアジア系の学生と話す際には、気軽に英語でコミュニケーションを取っていた。また、先ほどの聴覚障害を持つ学生に対し、通訳を介さずジェスチャーだけでコミュニケーションを試みている45 Island へ向けて出発 力が非常に高まる。もちろん理解度でいえば日本語で説明を受けているときのほうが高いのだろうが、英語で授業を受けるときは一度頭の中で翻訳するという手間が発生するので、理解したいという意欲はこちらのほうが高い。帰って復習すれば日本語で授業を受けるよりも良い効果を得られるのではないかと感じた。 私たちがお世話になっているラボはかなり広く感じる。多くのパソコンが並び、ラボというよりもオフィスのような印象を受ける。研修が始まって 2 日目であるが、NUS の大きさをいたるところで感じる。また、シンガポールという国の特徴と一致しているが、大学内でも多様性が感じられる。公用語が英語であるというメリットなのだろうか。世界中の人材を受け入れる環境が整っていると思った。 やはり英語で何か質問するのは緊張する。しかし、周りの人が質問すれば自分もやってみようという気になる。小松先生が質問する意味を私たちに問いかけたことがあったが、これもその一部なのだと実感できた。 <海洋資源エネルギー学科2年 藁萓幸宗>
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