海外探検隊 Vol.24
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<食品生産科学科1年 安江佳奈子> けであっても様々な人がかかわっているということを改めて再認識する機会となった。私たちは魚を仕分ける工程から行ったが、その前に魚を飼育する人やデータ管理をする人、梱包する人、そして私たちがお手伝いした仕分けや配送などたくさんの人が関わり魚を届けることができている。いつも何気なく食べているものであっても原材料を生産し、商品を作り、配送し、やっと私たちのもとに届く。普段はあまり気にしていなかった部分にもこの研修を通して気づくことができ、社会の繋がりのようなものを感じた。 お昼は、ホーカーでホッケンミーを食べた。ホッケンミーはホームステイ先の方に教えてもらってから毎日のように食べるようになった。これは私だけでなく、他のメンバーも魚介のだしが効いた濃厚な味付けに魅了されている。食べる場所によって少しずつ味が異なるのもいろいろな場所で試したくなる要因だ。食べ物というとホームステイ先の方がホームステイ後も時々おいしいお店のリンクを送ってくださっている。海外探検隊は様々な立場の人と関わることができるということも一つの大きな特徴だと思う。人と人との縁と繋がりをこれからも大切にしたいと改めて強く感じた。 Qian Fu の配送にはアイファットさんが連れていってくださった。配送先の道路はデコボコな場所が多く、高層ビルが立ち並ぶシンガポールも中心地から離れるとジャングルのような場所も残っていた。アイファットさんは大学でゲノム関係の勉強をしていたけれど、今の仕事には全く使わないよとおっしゃっていた。大学で学んでいることが将来必ず活用できるかわからないからこそ、視野を広く持ち、様々なことに取り組んでみることが大切だと思う。 今日の夕食は久々にみんなで食べた。シンガポールで有名だというお店に行ったが、隣のお客さんも日本の会社員の集まりのようだった。最近歩いていると日本の会社員と会うことがしばしばあったがシンガポールに様々な企業があるため、出張などで訪れる日本人も多いのではないかと思った。 41 育リソースや情報を一般向けに発信すること。もう一つは、認知症の方が徘徊した際に、帰宅を支援できるスタッフが常駐する場所であること。急速に進む高齢化に対応するための素晴らしい取り組みだと感じた。日本でもこのような取り組みの導入が広まればいいと思う。 今回私たちが滞在するホテルは Farrer Park 駅が最寄りで、いわゆるリトル・インディアの一部にある。空港とは一転して街の雰囲気は大きく異なり、ここは本当にシンガポールなのか、とさえ感じた。シンガポールは実に多様で、興味深い国だと改めて感じた。そんな環境で1か月間研修を行えることをとても幸せに思う。 最寄り駅からホテルまでの道のりで、目の前に虹が現れた。幸先がいい。果たしてどんな1か月になるのだろうか、と考えたが、私たち次第でどんな1か月にもできると思う。いつ何が起こるか分からないから世の中だからこそ、この貴重な1か月、1 日 1 日を大切にし、実りあるものにしたい。 <海洋環境科学科 2 年 峯村未有> <3 月 5 日> Qian Hu 【本日のスケジュール】 09:00- Qian Hu 終日 【その日の学びと気づき】 Qian Hu では、ラベル番号によって魚の仕分けを行ったり、数量確認、魚の配送などを行った。魚の仕分けは、重いものもあり、少し体力を使う作業だ。Qian Hu での研修は、魚を顧客に届けるだ

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