海外探検隊 Vol.24
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シンガポールプログラム <2 月 22 日> 【本日のスケジュール】 05:40 成田空港集合 09:00 成田空港出発 15:30 チャンギ空港に到着 MRT で移動 18:40 Tai Hoe Hotel に到着 19:00 小松先生とお夕飯 21:30 ホテルに帰宅 【その日の学びと気づき】 チャンギ空港に到着する直前、航空機からシンガポール湾を埋め尽くすかのような大量の大型船が停泊している様子がみえた。昨日まで私は、海洋資源環境学部の専門科目の一つとして東京湾を航海していたが、その船舶の量は東京湾の比ではなかった。世界最大級の港の規模を目の当たりにし、思わず感動してしまった。改めて、シンガポールの海運の要所として果たしている役割の大きさを実感した。 チャンギ空港では、様々な言語が飛び交い、目や耳から次々と情報が入ってきた。その情報量に圧倒され、頭が混乱してしまいそうだったが、それでも情報を分析し考えることは続けなければならないと強く感じた。 また、空港や駅のエスカレーターのスピードが速く、横断歩道の信号にはカウントダウンが表示されていることに驚いた。効率的なシステムだと思う。 MRT の駅ではキリンのキャラクターと共に「Dementia Go-To Point」という表示を頻繁に見かけた。調べてみると、これは通称 GTPs という取り組みで、二つの役割を持つという。1つ目は、認知症に関する情報提供センターとして、教40 バンコクで私たちが滞在していたプロムポンという地域は、日本人駐在者が多く暮らしている地域らしく、道を歩いていると日本語が聞こえたり、日本語が通じる店があったりと、タイで生きている日本人の存在を強く感じられた。JETRO で話を聞いたこともあり、海外経験の少ない私にとって、海外で働く人の存在を肌で感じることは大きな影響を与えた。日本の製品もタイ各地で売られていたり、バンセーンの水族館の設備が日本企業によって作られていたり、日本のアニメや漫画が大きな人気を持っていたりと、暮らしのなかでタイでの日本の存在感の大きさも感じられた。しかし、街中を見ると、中国の企業の店舗が多くあったり、JETRO で受けた説明のなかでも中国からタイへの投資額の増加が指摘されていたりと、中国が最近タイに与えている影響の大きさを感じた。これから、日本が海外でどのように立ち回って行くべきなのか考えさせられた。 この海外探検隊での経験は、文字通りグローバルな視点を私にもたらしてくれたと感じる。日本でも海外のニュースや海外の社会問題についての記事を見ることはあるが、この1か月タイに深く入って生活をすることで、タイの現状や問題を自分事として考えるという新しい経験ができた。恐らく、今後は日本に帰ってからも時々タイのニュースをチェックするようになるだろう。また、この海外探検隊で、多くのタイの友人を得ることができた。現時点で、私のインスタグラムのアカウントのフォロワーの 1/4 超がタイ人になったほどである。私たちと同じく海洋について学んでいるタイの友人ができたことはとても嬉しく感じる。また彼らに会いたいと感じるとともに、私も英語(やタイ語)の勉強を頑張ろうと感じた。 <海洋政策文学科 2 年 金子未夢> 日報抜粋

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