海外探検隊 Vol.24
35/52

<3 月 4 日> チャンタブリ研修 【本日のスケジュール】 09:00 ブラパ大学の先生方との顔合わせ 10:30 Kung Krabaen Bay Royal Development Study Center 訪問 14:30 マングローブ林 視察 17:00 ブラパ大学の学生とのアクティビティ 【その日の学びと気づき】 1 日に学ぶことが多すぎて…と、現地に来て初めて実感した 1 日であった。今日訪問した場所は、大 き く 2 つ あ り Kung Krabaen Bay Royal Development Study Center とマングローブ林である。 まず、Kung Krabaen Bay Royal Development Study Center について、この施設は、持続可能な開発をすべく、自然生態系の研究や調査を行っている施設である。また、海上養殖のデモンストレーションを行っていた。“Blue Swimming Crab Sustainability Project”として、持続可能な漁業を目指した取り組みも行われており、非常に興味深かった。日本にはない面白いところであった。 次にマングローブ林について、私は今回、初めてマングローブ林を訪れた。中学・高校の地理や理科の授業でマングローブ林について何度も学んだことはあったが、実物は見たことがなかった。タイプログラム 実際に観察すると、とても大きくそのスケールにッ」という音が、エビのコミュニケーションの際の音であることを教わった。 夕方から夜にかけては現地学生との交流があった。アクティビティはビンゴゲームやお題について英語で説明したりジェスチャーをしたりして伝えるゲームなどを行なった。とても面白かった。私は現地学生とアクティビティや夕食を通して交流を深めていく中で、少し不思議な感覚に陥った。それは、「英語などの共通の言語がコミュニケーションにおいて必要である」ことと「英語などの共通の言語がコミュニケーションにおいて必要ないということ」の両方が常にせめぎ合っていたことである。言語があまり通じなくとも身振り手振りや単語と単語を並べて簡単な英語でコミュニケーションを取り、アクティビティが盛り上がった場面はいくつもあった。一方、タイ人はタイ語、日本人は日本語でコミュニケーションを取っていたことも多々あり、言語の壁を感じた瞬間もあった。 夕食は、現地学生のご好意で料理を作ってくれた。タイカレーや、鶏を揚げて甘辛くしたもの、オムレツなどを振る舞ってくれた。どれもとても美味しかった。1つ面白かったのは、マンゴーを塩やスイートチリにディップして食べていたことである。日本ではあまり馴染みのない食べ方ではあるものの、これはこれでアリだと思える味であった。音楽や料理、味覚の違い、互いの言葉をお互い教えることなどを通して交流を深めることができた。これらの体験が、私が、両方が常にせめぎ合っていた所以である。 33 驚かされた。土に張った根っこのような部分は一般的な木の枝ほどの太さがあり、幹もとても太かった。マングローブ林内の水は干上がっていたものの、カニなどの生物を確認することができた。また、現地の先生から「カチッカチ<海洋政策文化学科 3 年 瀬戸敬太> 日報抜粋

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る