海外探検隊 Vol.24
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<3 月 23 日>ホストファミリーの時間 【本日のスケジュール】 11:00 お別れパーティ 13:30 ベトナム民族学博物館 18:00 カフェ 【その日の学びと気づき】 本日は各自で活動する一日だった。私はホストファミリーが前々から企画してくれていたお別れホームパーティに参加した。お母さんが私のために nem ran(揚げ春巻き)と bun cha を用意してくださった。私は遥香同様 bun cha が大好きなので、嬉しかった。このパーティにはお母さんとお父さんだけでなく、一緒に暮らしている他の留学生(入居時から仲良くしている同い年の韓国の学生と、フランスの大学のマスターコースに進学しているオランダの学生)も参加した。そこで、ベトナムのことわざ「中国の飯を食べ、西洋の家に住み、日本人の妻をめとる(ĂN CƠM TÂU, Ở NHÀ TÂY, LẤY VỢ NHẬT)」について教えてもらった。このことわざが生まれた理由としては、中華料理は美味しく、西洋の家は機能性が高く、日本人女性はよく働くからだそうだ。確かに私も日本人はよく働いていると思っていたけれど、外国人からみても同じであることに驚き、その的確なことわざについ笑ってしまった。パーティではベトナム、日本、韓国、オランダの文化について語り合い、国際交流を深めた。海外探検隊プログラムは私にとって初めての国際交流であるが、自分の積極性を活かしてかけがえのない経験ができていると確信している。 パーティ後はみんなでベトナム民族学博物館を訪れた。ベトナムの博物館ではベトナム語と英語に加えてフランス語で展示物の説明をされることがほとんどであり、フランス語を理解できるオランダの学生が丁寧に解説してくれた。ハノイ周辺こそは少ないが、ヒマラヤ山脈付近のべトナム北部や中央部には多くの民族が暮らしている。展示物の多くは、魔物や不作を遠ざけ、家族の健康や幸せを願うためのオブジェクトだった。また、ベトナムの歴史ある場所でよくドラゴンを見かけるため重要な存在であるのかを調べたところ、ドラゴン、の様子を見て日本の文化「節分」についてみんなに紹介した。ベトナムの文化に触れて、韓国、オランダの文化についても知ることができ、多国籍なメンバーで行く博物館は私にとってより勉強になった。 <3 月 25 日> HUST 【本日のスケジュール】 終日 HUST 研修 【その日の学びと気づき】 本日は、先週水曜日に行った乳酸菌を純粋培養する実験の続きを行った。始めに、MRS 培地という乳酸菌の成長を促すことができる成分が含まれた培地を作成した。MRS、寒天、CaCo3 の分量を計りとり、蒸留水に溶かした。その後、オートクレーブ(高温高圧の飽和蒸気によって微生物を滅菌29 不死鳥、亀、獅子の4つの動物はベトナム人にとって聖なる象徴の動物とされているようだ。さらにとある民族は家族の幸せを願うため豆を屋外に向けて投げており、私はそ<海洋政策文化学科2年 岩村葉月>

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