海外探検隊 Vol.24
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<食品生産科学科1年 棟朝遥香> ついてでは、ダン教授から日本の赤潮について、漁獲量をキープしているにもかかわらずなぜ赤潮を減らすことができたのかを聞かれた。しかしうまく説明することが出来ず、知識不足を感じ悔しかった。ダン教授によれば、日本は豊かな国でありそのため資金力で環境問題を解決する力があるそうだ。これは赤潮だけでなく、魚貝類の毒の対策としての監視システムや技術においても、同じであると教わった。ベトナムは日本とは逆に資金・技術による制約が存在していると学んだ。このことから、以前 VASEP で学んだ経済的利益のための水産業の発展の重要性を実感した。 VAST の学びと私の専門の食品科学との関連性について、藻類からとれるカラギーナンやな寒天などのゲル化剤、抗酸化作用を持つアスタキサンチンやフィコシアニンなどの色素から見出すことができると気付いた。このような学際的な視点を持つことで一見自分と関係ないように見える分野でも、興味を持って学ぶことができると実感した。 28 はコミュニケーション能力だけでなく語彙力や日本国内の情勢についての勉強する必要があると感じた。 <海洋政策文化学科2年 田村柚季> <3 月 3 日> VAST 【本日のスケジュール】 終日 Prof. Dang による藻類学講義 【その日の学びと気づき】 午前の講義では、藻類の分類(lecture 1)、藻類の増殖の測定(lecture 2)、自然でのサンプル採取の方法(lecture 3)についてダン教授から学んだ。生物学的な特性による分類と分類の名称については、高校・大学にて学んだ生物学、大学にて学んだ海洋植物学を踏まえて理解することができ、これまで真面目に学んでいたことが活きたのが嬉しかった。また、昨日に事前にもらった講義資料を予習していたため、英語で専門用語が出てきてもすぐに理解することができた。講義途中にダン教授から質問されることがあったが、何度かすぐに答えることができ、そのこともこれまで練習してきた英語や生物学の学びが活かされたと感じた。 昼食では、VAST に所属する院生の方に VAST内の食堂へ連れて行ってもらった。案内してくださった院生の方がベトナムの祝日や地域についていろいろと話してくださった。私たちのほうも、自分たちの名前の意味や出身地を紹介することができた。食堂のご飯はタイ米に魚の煮物や卵、豆腐、野菜の炒め物、ほうれん草のスープを合わせたものだった。野菜の炒め物に魚からできたソースをかけると旨みが増して美味しかった。旨みは日本だけでなくベトナムにおいても重要な味であると気付いた。 午後の講義では、魚貝類の毒素(lecture 4)、赤潮(lecture 5)についてダン教授から学んだ。毒素は一年次の水産海洋概論 II(食品分野)の内容と重なっている部分があり、日本で危険視されている魚種や毒素はベトナムの専門家からも認識されている状況であると知ることができた。赤潮に

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