海外探検隊 Vol.24
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<2 月 26 日> HUST 【本日のスケジュール】 09:00 各研究室での活動開始 14:00 ドンスアン市場を探索 【その日の学びと気づき】 みな HUST での生活に慣れて、学生と打ち解けて話せるようになってきているようだった。クオン先生の研究室では、本格的な微生物学実験がはじまった。私は色々なことが初めてで手順やメカニズムの理解に少し時間がかかったのに対し、夏花は海洋大で同じ手順の微生物実験を学んでいたため、内容を素早く正確に理解できている様子だった。私は夏花にサポートしてもらいながら無事実験を終えた。ホームステイ先に帰宅後、本日の実験内容を復習したり、それに関する新しい知識を調べたり、積極的に学習することができた。夏花いわく、海洋大での実験器具と HUST での実験器具は多少異なるところがあるらしい。海洋大では、機械式マイクロピペットの先(プラスチックの部分)を使い捨てるのに対し、HUST では綺麗に洗って繰り返し使っているようだった。ベトナムでの日常生活だけでなく、実験を通してでも経済的背景やそれによる価値観を体感し、深く考え、有意義な時間を過ごすことができた。 昼食は各自好きな麺類(春雨、ぶんぼーふえなど)を注文し、私は春雨とアヒルの肉に挑戦した。アヒルの肉は鶏肉と似た味であり、美味しかった。昼食後は有名なチェーのお店につれていってもらい、みんなで話しながらチェーを楽しんだ。見た目も味もぜんざいに非常に似ていたので HUST の学生に紹介すると「ぜんざい知ってる!」と言ってくれて、嬉しくなった。 26 <海洋政策文化学科2年 岩村葉月> と教えてくれた。また、日本では薬包紙を十字に折ってから使用するが、ベトナムでは折らずに使用することにも驚いた。私たちが作成した培地は、作成後 2 時間休ませる必要があったため、バインミーを食べながら HUST の学生とおしゃベりした。うどんとラーメンの違いや、日本のアニメについて話した。ラーメンを食べてみたいと言われたので、今、日本では、若い人の間で二郎系ラーメンが流行っているのだと伝えた。また、ベトナムでは、多くの人がナルトや進撃の巨人などのアニメを楽しんでいることを教えてくれた。 また、午後は他のグループに合流して、タロ芋に似た芋をすり潰す作業を行なった。この作業は芋に含まれているデンプンを取り出すために行なっているらしい。大きなバケツ 2 杯分の芋を 4 人で必死に擦り潰した。すり潰す作業はボウルの上に、網目の細かい篩を置き、篩の中に芋を入れて三角フラスコの底で潰すという手順で行った。全ての芋の破片をすり潰すのに約 2 時間ほどかかり、腕全体を使ったため非常に疲れたが楽しかった。 研修後は、4 人で Fuji Mart という日系スーパーに行き、各自買い物を行なった。日本のお菓子やインスタント食品も値段は高いが取り扱っており、内装にも日本語が使われているなど少し日本を感じることができた。日本のスーパーではカートにカゴを乗せて商品を入れることが一般的だが、ベトナムのスーパーにはタイヤがついたカゴがあり、それを持って店内を散策している人が多く、今度使ってみたいと思った。 <食品生産科学科 2 年 尾里夏花>

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