海外探検隊 Vol.24
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<2 月 21 日> オリエンテーション 【本日のスケジュール】 09:30 JETRO ブリーフィング 14:00 VASEP ブリーフィング 【その日の学びと気づき】 JETRO でのブリーフィングではベトナムの基本情報や日本企業との関わり、諸外国との経済的結びつきについてお話をしていただいた。留学前にベトナムの基本情報は調べていたが、ビジネスや貿易の観点からの知識は新たに学ぶ内容が多く、有益な経験となった。ハノイ・ダナン・ホーチミンに拠点を置く日系企業は 2,050 社もあり、韓国最大の電子製品メーカーであるサムスンの最大拠点がハノイにあるなど、海外からの直接投資はコロナ禍を除いて急速に増加している。また、ベトナムは中国から大量に工場原材料を輸入し、それを加工してアメリカに輸出するという、米中間の加工貿易を行っており、米中貿易摩擦に大きな影響を与える存在である。JETRO 職員の方の丁寧な説明によって、ベトナムは世界でも経済的に重要な立ち位置におり、今後さらに発展していく国であることを強く感じた。 VASEP では、ベトナムの水産業や VASEP の組織形態についてお話をしていただいた。全て専門用語を交えた英語での会話であったため、理解や質疑応答に苦戦しながらも、小松先生の助けを借りながらベトナムの水産業について学ぶことができた。漁獲した水産物のほとんどを輸出に回しているため、ベトナムの水産物は日本とは全く異なるものである。例えば、日本人にとっては安価な魚であるサバは「高くてとても食べられない」という位置づけだという。他にも、養殖業や漁業者への教育、日越関係についてお話を伺った。 ベトナムに到着して初めてのフォーマルな英会ベトナムプログラム <海洋政策文化学科2年 田村柚季> 話の場だったので、皆緊張しつつも、こちらの質問の意図が伝わらなかったり齟齬が生じたまま話が進んでしまったりと、苦戦する場面も多かった。この先の、HUST や VAST での講義に備えて、英語力や簡潔に質問する力をより一層伸ばしていく必要があると、強く気を引き締める貴重な機会になった。 小松先生と解散してからは、ショッピングモールに行き、スーパーで果物やお菓子を買ったりスターバックスで休憩したりと、リラックスしながら会話を楽しんだ。先の予定や各々の体調を常に確認し合い、やるべき勉強の予定と、観光や休息の時間とのメリハリを程よく保てていると思う。 <2 月 24 日> HUST 【本日のスケジュール】 終日 HUST 研修 【その日の学びと気づき】 今日は、HUST の研修初日だった。私と葉月さんは微生物を培養するために使用する培地を作成した。YPB 培地と寒天の量を量りとり、蒸留水に溶解させて培地を作成した。今日の作業は、後期に受けた微生物学実験でやったことがある作業だったためスムーズに行うことができた。日本では、三 角 フ ラ ス コ の 蓋 は ア ル ミ ホ イ ル で 作 る が 、HUST では綿と紙で蓋を作っていた。日本ではアルミホイルを使用すると言ったところ、ベトナムでは蓋を繰り返し使えるように綿と紙で作るのだ25 日報抜粋

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