菅野希実 JETRO ではタイの国内状況について担当の方にお話しを伺いました。タイは、日本以上にバンコクに経済が一極集中している国であるという話を伺いました。バンコクから離れると自然豊かで、畑が多い景色になるようです。教育的格差、経済的格差など格差が広がっており、これを改善しようという動きはあるものの、解決するための資金が足りないという状況だそうです。バンコク以外の地域に暮らす人は農業をして暮らしています。農業を効率化し、製品にさらなる価値を見出すことが、農業からの収入を増加させることになりますが、効率的に農業を行うためには高い農業機械を買う必要があります。現状を変えるための資金が足りないためにこの現状が変わっていないとおっしゃっていました。JETRO もそれに対する取り組みを行おうとしているものの、資金面の課題が残っているため、なかなか格差が狭まらないようです。 また BTS プロムポン駅付近には日本人が多く住んでおり、日本人向けスーパーも充実していると教えてもらいました。実際にバンコク内にある富士スーパーを訪れたところ、日本の冷凍商品やお菓子などが日本語表示のまま売られている状態を見ることが出来ました。またその付近にあるお店の看板が日本語表記であったり、日本食を扱うお店が多かったりしました。実際にうなぎ屋や、おにぎり屋がありました。そして、タイのご飯は辛いものが多いのですが、辛さが日本人向けすなわちマイルドな味になっている料理が多いように感じました。チャンタブリで食べた料理と比べると、あまり辛くない印象でした。 そしてさらにタイの経済状況についてのお話をお聞きしました。コロナが流行する前と比べると GDP が下がったまま、観光客が戻っても収JETRO とは独立行政法人日本貿易振興機構の略で、日本の経済・社会の発展に貢献することを目的とする支援機関です。貿易・投資の促進や開発途上国に関する研究などを行っています。 写真は JETRO の方々との写真です。 益が元に戻っていないとのことでした。サービス消費は好調であるものの、自動車などの耐久財に対する民間消費指数が戻っていないことから、国民のコロナ下での節約意識が残っていると考えることが出来ると思いました。 訪問時にお聞きして、今回の旅で改めて学んだこととしては、国王に対する敬意が日常的に表れる奉仕として存在するということです。例えば電車のチケットを買うときにお札を入れる際は、国王が描かれた面を上にしないとエラーになってお札が上手に入りませんでした。 このように、JETRO を最初に訪問してタイを旅する中で日本とタイの違いについて学ぶことが出来ました。 12 オリエンテーション: JETRO JETRO
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