田川輝 私と愛海はQian Huで4日間の研修を行いました。Qian Hu はシンガポールの観賞魚養殖企業です。その業務は観賞魚の飼育、輸入、輸出、流通など多岐にわたります。また、1,000種類を超える観賞魚を扱い、世界にも市場を展開しながら多くの国と地域に観賞魚を輸出している大規模な企業です。 研修の初日は施設や養殖魚についての説明をしていただきました。そこでは、シンガポール国内だけでなく、世界各国に観賞魚を輸出するための様々な工夫を知ることができました。例えば、飼育水槽では、水を循環させてフィルターを通すことできれいな水を各水槽に供給していますが、病気が発生したときは、水の循環を止めることで病原菌が他の水槽に拡散することを防ぐ、といった対策がとられていました。他にも、お客さんの需要にあわせて、観賞魚の体色を注射やDNA編集で変えたり、袋詰めされた中の水が輸出中に汚れないように、輸出の前日 から観賞魚にエサを与えずに胃を空にしたりするといった工夫を行っているとのことでした。これらから、買う側であれば気づくことができないような、観賞魚養殖ビジネスの裏側、従業員の方々の努力に気づくことができました。 研修期間中、輸出に至るまでの作業のうちのいくつかを実際に行いましたが、作業を正確に素早く行うことの大変さを知ることができました。観賞魚やカメなどを決められた数だけ袋詰めする作業では、数に間違いがあってはならないので、仕事の責任を強く感じました。 印象的だったこととしては、従業員が、エリアごとではなく仕事ごとに割り振られており、それによって作業効率を上げることが重視されていたことが挙げられます。こうすることにより、従業員不足も解消されており、働き方においても工夫がなされているのだと気付きました。 Qian Hu では、観賞魚を扱う仕事の難しさや大変さを学ぶことができました。また、従業員の方々とシンガポールや日本についてお話をすることができ、外国の方と会話をする貴重な機会ともなりました。Qian Hu で学んだこと・気づいたことは、主に海洋生物を学ぶ私にとって非常に勉強になりました。 ここで得られたことは、大学での学習や研究、今後の人生に活かしたいです。 7 Qian Hu （チェンフー）はシンガポールの観賞魚養殖企業です。観賞魚の飼育から輸入、輸出、流通など幅広い業務を行っています。 写真は、Qian Hu でお世話になった方々と撮ったものです。 Qian Hu
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