海外探検隊 Vol.19
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37 <8月17日> JETRO訪問 本日はJETROを訪問し、タイの経済状況について多くのことを学びました。現地在住の日本人の方から直接お話を聞くことができ、とても貴重な経験となりました。 JETROでタイの現在について話を聞いた中で、私が最も興味をもったことは屋台の数についてです。私は8年前にバンコクを旅行で訪れたことがあります。当時は物心ついてから初めての海外ということもあって屋台の多さに非常に驚きました。今回、8年ぶりにタイを訪れるということで、渡航前からコロナ禍でタイの屋台の数がどうなっているのか気になっていました。私はコロナウイルスの流行によって観光客が減ったことにより、屋台の数も減少してしまっているのではないかと予想しました。 しかし、バンコクに到着してみると、歩道は屋台で溢れ返っており、8年前の姿と何ら変わりはありませんでした。 タイではコロナによって観光業がほとんどゼロになったとの話を聞き、なぜ屋台が生き残っているのかますます疑問に思いましたが、その後のお話で納得することができました。屋台がコロナを乗り越えることができた大きな理由の一つは、屋台は観光客向けではなく、現地に在住している方向けであるということです。私は、屋台の主な売り上げは観光客によるものだと考えていたため、この点は非常に驚きました。タイは女性社会であり、女性の方がよく働くため、家庭でご飯を作らず、屋台で買ったものを食卓に並べる中食であるとのことです。そのため、ほとんどの屋台は家庭の食事用であり、それ故に屋台は生き残っていることがわかりました。セブンイレブンなどコンビニの増加によって屋台が減少してしまうのではないかと不安ですが、屋台は日本でいう惣菜屋のような立ち位置であり、コンビニとは需要が異なるためにコンビニに浸食される心配はないと考えてよさそうです。 小松先生が話していた「点と点を結ぶことの大切さ」の話を思い出したのですが、以前感じたことや学んだことが、ふと繋がる瞬間はとても気持ちのよいものです。これからも何かを学ぶ時には、その時に答えを見出すことだけに重きを置くのではなく、そこから派生して、今後学んでいくこととの紐づけが大事であると感じました。タイの屋台に関する疑問から、タイが女性社会であるという事実を知ることもできたため、些細な事に疑問を持ち、調べたり尋ねたりすることは重要であると感じました。 食品4・北村 慧/メンバー

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