海外探検隊 Vol.19
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36 <8月16日> タイ学生について 今日は、いままでお世話になったブラパ大を離れ、バンでバンコクに向かいました。お昼ごろにホテルに到着し、昼食を済ませ14時にチェックインをしました。その後各々休憩し自由時間を過ごしました。これまでほとんど休みなく活動をし続けてきたので久しぶりにゆっくりと時間を過ごすことができました。 今日はブラパ大とお別れの日だったのでこれまでたくさんお世話になったタイの学生について感じたことを書きたいと思います。一つ目は学生同士の仲が非常によくみんな良い意味で距離が近いということです。これの大きな理由はほとんどの学生が寮で生活していることにあると思います。毎日、生活を共にしていればあれほど仲良くなることは納得できます。また、周りにたくさん遊びに行けるようなところがないのでみんな学内のプールや体育館、寮のロビーなどで放課後の時間を過ごしています。毎日同じような所で同じようなことをして飽きたりしないのかなと思うこともありました。しかし、みんな毎日楽しそうに過ごしています。 チャンタブリでのプレゼンの後にSarawut先生が私たちとタイの学生にこうおっしゃっていました。「今の時代は私が子供の頃と大きく変化している。私が学生の頃はスマホもなければゲームもなく、ひたすら友達と会話を楽しんだりしていた。今はスマホが普及しSNSが発展しそれに入り込みどんどん自分の視野を狭くしていっている人が多い。それではだめだ。対面での会話、繋がりこそ一番大切にすべきだ」。「in person」 というフレーズを何回もおっしゃっていました。そして、これを実際に体現しているのがタイの学生だと強く感じました。毎日同じところで同じようなことをしていても楽しめるのはそこに対面の絶え間ない会話があるからだと思いました。実際、タイ学生との会話がとても楽しかったし英語が喋れない子ともなぜかずっと楽しめていました。自分はもちろん会話は好きですがスマホに没頭してしまうこともあるのでそこは少しずつ直してIn person の関係をより大切にしていきたいと思います。 二つ目は、タイの学生の地元の自然に対する姿勢です。チームアクティビティーをしたときもその場で生き物の名前を教えてくれたり、コツを教えてくれたり本当に詳しいなと感じました。何回も実習に行っているということもあると思いますが、これだけ豊かな自然の中で育てば意識せずとも詳しくなるのかもしれません。自分の知っている日本の学生は環境問題が深刻な状態になっていることなどは知識として知っています。しかし、ここのタイの学生は豊かな自然の中で育ってきたからこそ環境問題に対する意識は日本学生よりはるかに高いと思うし、こういう人たちが将来先頭に立って動いていくのではないかと感じました。小松先生もおっしゃっていたようにやはり実際に現場を見て現場を感じることは本当に大事なことだと思ったし、これほど豊かな自然は何が何でも守られていくべきだと感じることが出来ました。 約3週間、日本にいては絶対学べないいろいろなことをタイの学生から学べてとても有意義な時間を過ごせてよかったです。 流通2・田中 悠一朗/メンバー

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