海外探検隊 Vol.19
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29 <7月24日> ブラパ大学へ 本日はバンコクからトラートへの移動がメインであったため、1日を過ごす中で発見した小さな気づきから考えたことを以下に記します。 私は、セブンイレブンで購入したミックスジュースのパッケージを眺めていた際に、原材料の表示に目が留まりました。原材料の欄は、”Lychee juice from concentrate 1.15%”“Sugar 1.1%”のように、材料名のあとに含有量が表記されていました。日本では、使用した材料の重量が高いものから順に表示をするという規定がありますが、含有量までは示されておらず、非常に驚きました。私の個人的なイメージではありますが、日本と比較した際に、タイは日本ほど食に対する安心や安全、健康への意識は高くないのではないかという印象を持っていたためです。これを受けて、タイでは健康意識が高まり始めているのではないかと予想しました。 タイ人の1日の食事回数は3~5回であり、非常に甘いものを好む傾向にあることなどから糖尿病患者の多さが社会問題となっています。そのため、2016年にはトクホのようなヘルスマークが作られ、健康向上を目的とした食品が増加傾向にあるなど、実際にタイでは健康意識が高くなっていることがわかりました。このような食品や飲料はコンビニやスーパーなどにも多く陳列されているようなので、お店に行く際には注意して見てみたいと思います。 さらに、セブンイレブンの数が非常に多いことが気になりました。東京などでは、数十メートル間隔でコンビニが並んでいることや、道路を挟んで異なる会社のコンビニが位置していることは少なくありませんが、バンコクではなく、タイのなかでも田舎であるチャンタブリで、同じセブンイレブンが道路を挟んで向かい合っているのを目撃し、衝撃を受けました。私は、この場所がビーチ沿いであることから、観光客のためにコンビニが多く存在しているのではないかと考えましたが、あまりの多さに、観光客のためだけではなく、タイでは日常的にコンビニ文化が浸透し始めているのではないかと考えました。調べてみると、タイタイプログラム のセブンイレブンの店舗数は世界2位であることがわかりました。このことから、まだまだ格差社会ではありますが、都市部のみならずタイ全域でライフスタイルが変化しつつあるのかもしれないという印象を受けました。 一方で、不安も感じました。夕食後に立ち寄った煌々と光るセブンイレブンの横には屋台が並んでおり、いつの日か屋台がコンビニに浸食されてしまうのではないかと危惧の念を抱きました。タイの屋台は、私が大好きであるタイの風景の一つであるため、これからもこの文化が続くことを願うばかりです。 その他にも、夕食のドリンクメニューに大麻を含んだ場合の価格が表記されており、大麻が合法化されたというニュースを身近に感じることができました。 余談ではありますが、「モスキート(蚊)についてケイに怖い話がある」という小松先生の一言と、昨日のマングローブ植林において大量に刺された足の痒みと腫れが気にかかり、蚊についても調べました。 私が気になった点としては、なぜ私だけがこんなにも刺されてしまったのかということ、刺された箇所は足が18か所であるのに対し、腕は3か所のみであることです。調べたところ、蚊の刺されやすさは、血液型などには関係しておらず、足の菌の種類の多さによるとのことでした。私が多く刺されてしまったのは、足の菌が他のメンバーより多いからではなく、単純に虫よけを塗り忘れてしまったからであると信じたいです。 食品4・北村 慧/メンバー

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