海外探検隊 Vol.19
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26 <8月7日> ホームステイ 今日はホームステイの初日だった。ホストファザーは、イスラムの文化やシンガポールの生活についてたくさん教えてくれる、とても物知りな方だった。ホストマザーはとても料理がお上手で、笑顔が素敵な方だった。実際に会うまではどんな方だろうととても気になっていたが、お会いするととても良い方々で安心した。パパ、ママと呼んでいいよと言っていただいたので、このように呼ばせていただくことにした。日報の中でも、パパとママと書きたいと思う。 今日は初めて体験することがたくさんあった。 1つ目は、手を使ってご飯を食べたことである。パパが手で食べると美味しく感じると言っていたので、私たちも手で食べてみることにした。食べ方を教えていただき、実際にやってみると思っていたよりも難しかった。特に、イスラム教では左手が不浄の手とされているため使うことができず、右手だけを使って食べるということが難しかった。しかし、食べているうちに慣れていき、だんだんとスムーズに食べ進めることができた。お寿司を手で食べると美味しい気がするのと、どこか似ていると感じた。 2つ目は、ドリアンを食べたことである。ママが私たちのために、ドリアンを買っておいてくれたのだ。私はあの強烈な匂いから癖のある果物だと思っていた。しかし、実際に食べてみると、バナナのような甘さがあり、とても美味しいフルーツだった。あの強烈な匂いも、食べている間は全く気にならなかった。独特な匂いからは想像できない ほど、癖がなく食べやすいフルーツであった。 3つ目は、ムスリムの方からイスラム教について教えていただいたことである。ムスリムの方が知り合いにいないため、初めての経験であった。イスラム教は、とてもクリーンな宗教であるというパパの言葉が印象に残った。お祈りのために、手や口、耳など様々な場所を清めるため、ムスリムの方は清潔なのだと教えていただいた。宗教をこのような観点から考えたことがなかったので、勉強になった。イスラム教について、ぜひ質問してほしいと言われたので質問をして理解を深めたい。 今日学んだことは、やってみないとわからないということである。先に述べた以外にもたくさんの初めての経験があった。その多くがシンガポールでホームステイをしているからこそ、体験できるものであった。イメージと実際にやってみた感覚というのは、大抵違うものになると今日の経験も含め知ることができた。だいたいイメージがつくからと片付けることなく、些細なことでも経験を積んでいきたい。 エネルギー3・菊田 歩佳/リーダー ホームステイ宅にて

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