海外探検隊 Vol.19
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田中 悠一朗 私たちが2週間滞在したブラパ大学チャンタブリキャンパスでは、寮や研修で学生と交流する機会がたくさんありました。その交流を通して感じたことがあります。 1つは、自然に関する興味や知識の豊富さです。マングローブに行った際も、ブラパ大学の学生が昆虫や植物、魚の名前を教えてくれたり、説明をしてくれました。本当に豊かな自然に囲まれているので、そこで生活をしていたら詳しくなるのは納得できますが、私たち日本の学生からするとかなり驚きました。このことから、チャンタブリでの環境への意識の高さを知り、みんなでこの環境を守っているのだということが感じられました。これは、様々な環境問題に直面している日本の学生も見習うべきところだと思いました。特に東京海洋大学の近くは都会で自然が少ないですが、だからこそ自分から自然に関心を持ち、触れ合うことが必要なのではないかと思いました。 次は、ブラパ大学の学生の人柄です。みんな本当に明るく、優しい人ばかりでした。学内を歩いているだけでも多くの学生が手を振って声をかけてくれたり、輪に入れてくれてたくさん話をしたりしてくれました。ほとんどの学生が寮生活をしていることもあり、学部全体で新入生を迎えるセレモニーがあったり、学生は全体的に仲良く、学生同士の距離が近いと感じました。実習だけでなく、学内で先生方とも深く関わり学生と先生の距離も近くどこか担任の先生のような感覚もありました。タイの学生はなにか分からないことがあればすぐに先生に質問をしたり、先生とたくさん会話をすることで自然に関する知識を深めているようにも見えました。学生と先生の距離という点でも日本の大学とは違うところがあると感じました。 最後に私たちが滞在した寮に関してです。部屋は広くとても住みやすい環境でした。エアコンがなくてもそこまで暑さは感じず、扇風機だけで十分でした。食事は、毎日、タイの学生や先生が大学の近くにある食堂に連れて行ってくれました。雨が強い時は、タイの学生がバイクで買ってきてくれて親切に部屋まで持ってきてくれることもありました。また、現地の先生方も様々な配慮をしてくださり快適に過ごすことができました。毎日、かなりハードなスケジュールでしたが、タイの学生と先生方のおかげで無事乗り越えることができました。ここで出会った方々はのことは一生忘れることはないと思うと同時にこれからもこの縁を大切にしていきたいと思います。 19 チャンタブリとバンセーンの両キャンパスに滞在しました。チャンタブリの寮は、タイ学生との交流の場で楽しい時間を過ごせました。バンセーンは都会の喧騒に囲まれながらもゆっくりできる快適な寮でした。 この写真は、タイの学生と石鹸を作ったときの写真です。みんなオリジナルのカラフルな石鹸を作りました。 ブラパ大学/タイ人学生交流・学生寮

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