海外探検隊 Vol.19
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松崎愛海 NUSでの研修の合間に男女で分かれてホームステイを行いました。双方ともイスラム系の家庭でしたが、私と歩佳はご夫婦2人の家庭、輝と良明は6人家族の家庭にお邪魔しました。 2泊3日の間、私はシンガポールやイスラム教の文化に思う存分触れることができました。ホストファザーとは3日間シンガポールの様々な場所に行きました。海岸や池に浮かぶ太陽光発電など、私たちの興味にあった場所を選んでくださったことが嬉しかったです。また、ホストマザーは3日間全ての食事を作ってくださいました。インド料理、中華料理、マレー料理などバリエーションが豊富で、どれもおいしくいただきました。短い3日間の滞在の中で、最大限様々な国の料理を食べてほしいという思いで作ってくださったそうです。私たちに本当の子供のように接してくださるお二人の優しさに触れました。 ホストファザーからはムスリムについてのお話を多く聞くことができました。特に印象深いのはムスリムは許容範囲が広いことです。例えば、娘さんはスカーフで髪の毛を隠しておらず、礼拝は風邪や寝坊でできなかったら仕方がないそうです。さらに、ラマダーンは必須ですが、預言者が推奨する月の断食も行うか行わないかは個人の自由だそうです。 加えて、最終日にはナショナルデーを現地の方と一緒に過ごすという貴重な体験をすることができました。ナショナルデーはシンガポールでは最も重要な日の1つであり、国をあげて祝います。17:00から各地でパレードが始まり、最も大きな式典が行われるマリーナベイサンズ付近はテレビでライブ中継されます。パレード参列者はみな赤と白の服を着ており、統一感がありました。パレードは軍事演習から始まり、歌や踊りが披露され、最後には花火があがります。ここで、日本との違いを体感しました。日本では、主権が回復した昭和27年4月28日や、建国記念日である2月11日がありますが、私の印象では重要な日として祝う風潮はありません。そのためシンガポールのこの風潮は新鮮でした。これはシンガポールがマレーシアから独立したことの重要性を示しているのだと感じます。シンガポールは国土面積も小さく、天然資源も少ないため生き残れないと言われていたそうです。そのシンガポールがここまで発展したことは奇跡であるため、発展も含めて祝っているのだと感じました。 以上のように、このホームステイではイスラム教の文化に触れるという貴重で非常に思い出深い体験をすることができました。 10 2泊3日でムスリムのご家庭にホームステイさせていただきました。 これは最終日にホストファミリーと撮った写真です。サンクスカードを非常に喜んでくださいました。 ホームステイ(女子)

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