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概要

kaigaitankentai_14

55<3 月13 日> DCU 研修終了昨日の大学閉鎖による混乱から一夜明け、今日は11 時にダブリン市内のカフェにて全員集合し、今後の動向について会議をすることから始まりました。いつもこの時間は大学にいるのになぁと思いながら、集合場所の中央郵便局へ向かってみると、普段より日本人が多い印象を受けました。皆同世代くらいに見えます。話し合いをせざるをえない状況になっているのは、他大学の仲間たちも同じなのだろうと思います。カフェでは意外にも各自落ち着いた様子でした。昨夜の内に今後のことを考えてきていたようで、満場一致で早期帰国という結論に至りました。アイルランドでは現状、大学や公共施設のみの封鎖となっていますが、この国の方針は日本とは違い決定からの施行が極めて早いです。(まさに昨日の大学封鎖が当日に施行されたように) 私達が一番懸念しているのは空港の封鎖です。3/28 までに状況が悪化し、空港まで封鎖された場合極めて困った状況になってしまいます。断腸の思いでしたが、皆で決めました。当初フライト変更の依頼をしたところ、航空会社や代理店間をタライ回しにされていました。電話も繋がらず、遅々として進捗せずというところでしたが、ダブリン空港に行けばブリティッシュエアウェイズのreception があるということがわかり、皆で空港に向かいました。空港行きのバスに乗ってみると、留学の終わりが嫌というほど痛感させられました。私はアイルランドが本当に気に入っています。しかし、日本からの距離は非常に遠いのが現実です。また訪れるとしたら何年後になってしまうんだろう…センチメンタルになり車窓からダブリン港を眺めていると、既視感のあるマゼンダピンクのコンテナを積んだトラックが出てきました。Ocean Network Express です!一目でわかりました!日本からアイルランドまで9,535 km です。そんな距離などものともせず、両国には物流における繋がりが確かに存在するんだということを実感させてくれました。海運という国際物流産業のダイナミックさを改めて認識できましたし、それに携わることで、次はこの国に日本との物流網を繋げるために戻ってきたいと思いました。空港に着くとすぐにブリティッシュエアウェイズのreception が見つかりました。英語で交渉しなければいけませんし、私は少し緊張していましたが女子の皆はそうでもなさそうな様子で、難なく話を進めていき、極めてスムーズに便の変更が出来ました。おみごと、そして天晴れです。航空券を受け取ったときの安堵の気持ちはしばらく忘れられそうにありません。笑 あとは、月曜のフライトまでに空港封鎖だけにはならないよう祈るのみです。2 度に渡る海外探検隊での経験は、私にシンガポールとアイルランドというアジアとヨーロッパの有数の島国から同じ島国である日本との違いや共通点をたくさん気付かせてくれました。ただの旅行ではなく、海外探検隊を通して渡航したからこそ各国のトップを走る企業や大学で研修ができましたし、そういった環境に身を置いている様々な方々と出会うことができました。大学生の間にこのような先取りができて本当に良かったです。このアイルランドへの派遣は私にとって、就活前の最後の海外派遣チャレンジと捉えていましたが、この派遣を通しまだまだ足りない、もっと知りたい、経験したいという欲が出てきました。(英語もよりpractical に学べましたし)これからもよりアグレッシブに様々なことにトライし、機会があれば食いつくための準備を怠らないようにしていきたいと思います。これからも引き続きよろしくお願いします。電子2・今野魁人/メンバー