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概要

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17私たち中国隊の男子2人は、香港理工大学の学生2人と五洋建設株式会社(以下、五洋建設)の香港事業所で5 日間の研修を行いました。私たちはこの研修で、「日本人が海外でどのようにして働くか」について学びました。まず、私は五洋建設のオフィスへ行ったときに驚いたことがありました。それは、オフィスで働いている人が日本人よりも外国人の方が明らかに多かったことです。私は五洋建設は日本の企業であるから、働いている人も日本人ばかりだろうと想像していました。しかし、オフィスを訪れるとそんなことはなく、ほとんどの方が英語で話していました。そのため、五洋建設で働いている日本人の方も、外国人が相手の際は、英語で話さなければなりません。英語で建築の話をするため、わからない単語や建築についての疑問点が何度も出てきます。その度に分からないところは分からないと伝え、質問するということを何度も繰り返しました。そのことから海外で働く際には、自分の意思で伝えたり、質問したりすることがとても重要であると感じました。また、五洋建設での研修中に聞いた話でとても記憶に残っているものがあります。それは建築業の仕事をする上での、日本と、香港を含む外国との違いの話です。私たちは研修中、いくつか日本と香港の違いを発見しました。しかし、そこで私たちが発見した違いというのは、視覚的なもののみでした。一方、聞いた話では、働く人の違いということでした。日本では、工事をする人々は長い期間修行をしてきた職人のような人が多く、日本で工事を行う時はよい仕事をしてくれる場合が多いですが、香港を含む外国では日本のような職人と呼ばれる人はほとんどおらず、その代わり、いわゆるワーカーと呼ばれる人が工事現場で働いています。ワーカーは職人とは違い、工事現場だけでなく他の業種で働くこともあるため、専門技術ではなく、指示通りに働くことが求められています。日本人の管理者は、この現場で働く人の違いへの対応が求められ、例えば設計図の内容を丁寧に説明したり、仕事がしやすいように工夫をしたりしているそうです。このように、日本との違いを埋める方法を考える必要があると思いました。私たちは5日間の研修中に、外国で働くために大切なこと、必要なことを学ぶことができました。この写真は香港を訪れて2日目に中国隊のメンバーと香港理工大学の学生たちと初めて訪れた時のものです。長谷川大悟五洋建設臨海部を中心とした土木、建築、環境の建設工事を行う建設会社です。日本の企業ですが、アジアを中心に多くの事業所を持っており、海外でも多くの事業を行っています。