ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaitankentai_12

50流通情報工学科1 年海谷尊実中国プログラム香港に入って最初のプレゼンが終わった。ヤクルトでの研修は3 日間という短い期間だったが、非常に充実した研修で学ぶことが予想以上に多かった。このような研修を用意していただいた全ての方々に感謝したい。前日の研修が終わりホテルに戻ったのが9 時だったため、プレゼンテーションの準備は当日の電車の中まで続いた。しかし、研修が終わるたびに皆で集まり、まとめと作戦会議を行っていたため、プレゼンの資料を作成するのにそれほど時間はかからなかった。以下にプレゼンの内容を簡単にまとめる。1.研修内容 2.学びと気づき 3.提案 4.最後に学びと気づきでは、ヤクルトが大切にしている人々の健康のためにという理念や、消費者に密着するために行なっているPR 活動や現地生産、自社物流を中心にまとめた。特に自社物流を取り入れることによって、売り場をスーパー側ではなく自社でコントロールできるという考え方に感銘を受けた。提案では、学んだことを踏まえて私たちなりに考えた問題点と改善策を発表した。若者やまだヤクルトを手に取ったことのない人々にどう普及させるかという問題を中心に考え、ヤクルトを使った新たな飲み物の開発(お茶×ヤクルトなど)や、ウェブ広告の導入、美容や便秘に効くという身近なトピックを利用した宣伝、ヤクルトの乳酸菌と他社の乳酸菌との差別化、バラ売りの普及(手軽に飲みやすい)、ヤクルトが健康食品であることの周知等々の提案を差し上げた。他にも様々な案を具体的に発表したが、ここでは割愛する。ヤクルトは日本企業だが、地元に密着することによって、香港でも愛され続けているのだと感じた。フィードバックで、提案した改善策を褒めていただいたときは素直に嬉しかった。これからも、この純粋な視線を大切にしていきたい。海外の職場の明るい雰囲気に触れることができた一方、ドライバーの方と同行した際にお話をした中で、「日本企業は目標を達成するために毎日最大限の力を出さなければならず圧力を感じる」と言っていたことが印象的だった。日本の企業が海外に展開していくとき、このような問題はよく起きるのだと思うが、日本企業の理念と海外の常識との間でうまくバランスをとりながら経営していくことの難しさを感じた。夜は香港大学の学生とPEAK の夜景を見にいき、その後夕食を食べながら週末の予定を話し合った。今日はあいにく霧が濃かったため、あまりはっきりと夜景を見ることができなかったが、2 時間ほど並ぶ間に香港大学の学生とたくさん話ができた。中でも特に驚いたことは、香港大学の授業は出席を取らないということだった。一人一人が自立し、他人から管理されなくても緩むことがないからこそ世界トップレベルの大学で居続けられるのだと感じた。話し合いの結果、今週の日曜日はオーシャンパークに、来週の日曜日はハイキングに行くことになった。とても楽しみである。香港に来て5 日目が終わったが、4 人とも現地の生活に慣れてきたように感じる。食事はスーパーで買ったり、地元の小さいレストランを利用しながら、毎日新しい発見を求めている。4人それぞれ香港でやりたいことがあるため、それら全てを実践できるようにしたい。もちろん健康第一安全第一であることを忘れずに。(2019 年3 月1 日)日報抜粋版