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概要

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44本日はVASEP での研修最終日でした。研修の総まとめとして、Deputy General Secretary のN さんへインタビューと質問をすることになり、当日の朝から、ベトナム隊は緊張気味になりながらVASEP へ。職員の皆さんからBoss と呼ばれていることを、知っていた私達は、上手く話せるか、質問できるだろうかと少し不安でしたが、プレゼンの内容にも影響するので、そんなことは言ってられません。到着後1 時間程経ってからN さんが登場し、名刺を交換してから自己紹介など、簡単なイントロを行いました。展示会前でとても忙しい中、わざわざ私達に時間をくださり、本当に感謝しています。今回の質問は細かい内容ではなく、日本とベトナムを関連させ、「どのように、ベトナムの養殖産業を進展させたいと考えているか?」、「水産物の輸出を通じ、ベトナムと日本の想い描く将来像は何か」など、より大きな規模で考えを膨らませることにしました。抽象的に見えますが、質問前には簡単に私達の意見を述べるようにして進め、方向性を定めたことので、とても上手く話が進みました。その中でも、ベトナムと日本は歴史的にも関係が深く、ベトナムにとって日本は大きな市場でもあるため、輸出入だけでなく、技術や情報において、より多くのつながりを作りたいとN さんがお話してくださったのが1 番印象的でした。また、ベトナムは養殖パンガシウスを主力輸出品としているので、渡航前プレゼンをふまえて、養殖系の質問を中心にした話もすることにしました。一見、パンガシウスは安くて美味しい完璧な魚のように感じられますが、安い故に、輸出国に嫌われたりもします。たとえば、アメリカにアンチダンピング措置(関税の賦課)を取られたり、EU 圏内では、メディアによりパンガシウスに関する間違った情報が流れたりしています。どのように対処したのか、質問したところ、地道ながら、認証を取るなどして、正しい情報を広め パンガシウスの美味しさを知ってもらうことで輸出量を回復させたようです。個人的ではありますが、私自身がメディア業界に興味を持つ理由はここにあり、メディアの持つ力を十分に発揮できていないことを考えると、自分だけでは何も出来ないやるせなさを感じてしまいました。それでも、多くの知見がいつか役に立つのではないかと探検隊を含め、何事にもチャレンジしている私です。N さんは、例えををふまえ、とても分かりやすく説明してくださいました。丁寧な説明とユーモアが、私達の何かを広げてくれた気がしています。加えて、「ベトナムと日本は伝統的なつながりがあるから、今回君たちを受け入れたんだよ。若い君たちには私の考えを全てを教えたい、そしてこれからもベトナムと日本のつながりを深めたい。小松先生とも会って約束したんだから。」と私達へ熱く語ってくれた時、ベトナム隊4 人は感動のクライマックスへ。小松先生の素晴らしさに驚くとともに、ベトナムでの恵まれた研修に感謝する限りでした。ランチタイムにもN さんが隣に来てくださり、若い私たちに、いっぱい食べて食べて!と、本当に優しい方です。ご飯をお代わりした後だったことや、病み上がりで食べ過ぎを避けていた智紀と私は、その量に応えきれないほどでした。午後は、スライドを作り内容の確認をしていただくなどしてあっという間の1 日でした。最後に、写真を撮り、VASEP の皆さんにお礼とあいさつをして終了しました。VASEP での研修は今日をはじめ、一生忘れることは無いと思います。また、ベトナム隊全体として、成果報告会のモチベーションがアップした気がします。明日がベトナム隊の研修の最終日です。寂しい気持ちもありますが、その分得られたことが多いのではないかと思っています。仲の良いベトナム隊は、最後まで全力で頑張ります!(2018/8/14 日報)食品生産科学科2 年佐伯莉菜ベトナムプログラム