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概要

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36私たち杭州隊は、2 週間の内、大半が杭州イオンモールでの研修でした。杭州イオンモールでは、特に、店舗の構造について、購買力を上げるために、様々な工夫が施されていることを学びました。中でも印象に残ったのは、カーブを描いたモールについてです。杭州イオンモールでは、店舗の端と端をつなぐモールが、全て、カーブを描いた構造を取っていました。これは、お客様が歩いている際に、遠くのお店まで自然と目に入るようにするためだそうです。このような工夫によって、私たち消費者は、普段、気づかないうちに、目線や行動を操られていることにとても驚きました。今までとはショッピングモールを見る目が変わり、帰国後も、お店に行く度に、構造に注目するようになりました。また、杭州イオンモールの総経理(中国で社長を意味する役職)の方には、杭州イオンモールのことだけでなく、リアルな中国について、実際に中国で暮らしてみないと分からないことを教えていただきました。その中でも特に印象に残ったのは、ゴミの片づけについてです。中国では、幼いころから、ゴミは無理に片づけなくても良いと教わるそうです。これは、中国の人口が大変多いことに理由があります。ゴミをきれいに片づけてしまうと、結果として、清掃員の仕事が無くなってしまうため、少しでも雇用を増やそうと、このような教育がされているとお聞きしました。日本では、度々、来日中国人のマナーの悪さが取り上げられています。日本人は、「片付けの大切さ」について、幼少期から、何度も教わるため、無理もありません。しかし、自国の文化に反しているからといって、一方的に非難するのではなく、相手国の文化を理解することが必要だと感じました。この研修を通して、中国の発展の凄まじさを身をもって感じることができました。日本ではまだ、発展を遂げている現在の中国について、あまり知られていません。仕事の丁寧な日本人とスピード感のある中国人はベストパートナーになれるというお話があったように、今後は日本と中国が協力して、より良い世界を作っていくべきだと思いました。そのために、実際に中国を見てきた私たちがその必要性を伝えていきたいと思います。大林莉奈杭州イオンモール(1)