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概要

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27私たちは、2 週間タイのチャンタブリにあるブラパ大学にお世話になりました。ここは、都市部であるバンコクから車で4 時間半ほど南に行ったところで、カンボジアとの国境の近くに位置しています。大学の寮で生活をさせていただいたのですが、日本にあるような部屋とは全く異なっており、トイレのウォシュレットは無く、小さなシャワーのようなものを使用するというシステムでした。これは大学に限らず、ホテルやショッピングモールなども同様です。校舎や食堂の1 階には窓などは無く吹き抜けになっていて驚きました。風通しがよく、豊かな自然に囲まれた食堂で食べた朝食はとても印象に残っています。ブラパ大学のプログラムは主にフィールドワークで、バンナムチエオ(Ban Nam Chiao)という漁村でのホームステイや、クンクラベンベイ(Kung Karabaen Bay)での生物の分布調査、海の標高差の調査などのフィールドワークを行いました。バンナムチエオにはマングローブ林が広がっており、そこにある家は全て高床式になっていて、追い込み漁の仕掛けや、船にすぐに向かえるようでした。また、現地の伝統の料理を教わりながら作りました。トウモロコシの粉とココナッツミルクを合わせてこね、揚げるともちもちとしたパンのような食感で、日本ではあまり見ないような美味しい料理でした。このような現地の料理を現地の方々から教わるなどといったことは、個人的な旅行ではなかなか体験できないものであり、自分の目や耳で体験したことから、日本との文化の違いや生活の違いを直に体感できたことは、帰国後の私の価値観や感覚などに大きな影響を与え、大らかに物事を捉えられるようになれたことは大きな収穫です。ブラパ大学の学生さんや先生方は英語がとても上手く、冗談なども交えながら気さくに接してくださったため、親しげな雰囲気による安堵感と、私も負けていられないという緊張感からとてもいい心持ちでこのプログラムをやり抜くことができました。タイで得た知識や感覚を大切にし、これからの生活に活かしていきたいと思います。久我颯大ブラパ大学(2)