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概要

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13東京海洋大学と香港大学の学生4名は、香港で醤油や冷凍食品を製造・販売しているアモイフードに5 日間研修させていただきました。アモイフードは100 年以上の歴史を持つ食品会社であり、現在は味の素グループの傘下に入っています。そこで私たちは、商品の開発から生産、物流から販売までのバリューチェーンを学び、社会に出てからでないと分からないようなビジネスや組織の形態などを知ることが出来ました。この研修で私たちは、様々な部署の方からお話を伺うことが出来ました。商品開発の方は勿論、マーケティング部、品質管理部、人事部など、沢山の方が私達の為に時間を作ってくれました。一見各部署の間で関連性がないように思えますが、アモイフードの社員の方は開発から販売までの全体の流れを把握していて、その上で各部署で責任を持ちながら日々取り組んでいることを教わりました。商品の広告だけでは分からないような、企業の一面を見ることが出来て大変勉強になりました。また、私たちは工場見学とスーパーマーケットの視察にも連れていっていただきました。工場見学では、原材料の状態から商品が完成してパッケージングされるまでの一連の流れを見ることが出来ました。他にも、X 線で異物混入の検査をしていたり、日本製の機械を使っていたりなど、ここでしか知ることが出来ないことも学べました。特に興味を持ったのが、商品の箱詰めです。実際に倉庫に行き商品をまとめる様子を見ることが出来たので、流通情報工学科で学んでいる私からしたら、貴重な体験が出来たと感じました。スーパーマーケットの視察では、実際に売られているアモイフードの醤油や冷凍食品のコーナーを見に行きました。ここで気付いたのは、陳列棚だけではなく通路上にも商品を置いてお客さんの目に留まりやすい様にしたり、3 つ買ったら1 つ付いてくるサービスがあるなど、商品を売るために様々な工夫がなされていたことです。この為に企業の方は、割引したりスーパーにお金を払ったりしているそうで、利益だけでなく如何にお客様に買ってもらえるかを常に意識していることが伺えました。この5 日間で学んだのはビジネスの話だけでなく、社員の暖かさや団結力も学びました。年に数回、社員同士の仲を深める為のイベントが開催されるそうで、家族のような雰囲気を感じました。会社を構成するのは“商品”ではなく“人”だということを学んだので、このことを今後社会に出た時に大切にしていきたいと考えました。新部秀悟アモイフード